【業務連絡】NPO日本ITイノベーション協会並びにFANCLUBを退会しました


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これまで、
認定SOHO-ID認証取得しました! | glad design blog 2.0
【@SOHO】@SOHOにインタビューが掲載されました! | glad design blog 2.0
【FAN】NPO法人 日本ITイノベーション協会にプロジェクトマネージャーとして参画しました | glad design blog 2.0
などなどで、NPO法人 日本ITイノベーション協会(通称:JITA)へ参画して参りましたが、2009年末をもって退会いたしました。

なぜ退会したのか、という理由については、いろいろありましたが、書ける範囲で書いてみようと思います。

※ここでの記述はあくまでもシバタ個人の「見解」であって、批判をすることが目的ではありません。断定的に書かれた部分についても、あくまでも感想であって、事実とは異なる可能性があります。批判とは愛情と紙一重ですが、今はもう愛情はありませんので、批判する気は更々ございませんことを先に記しておきます。


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(1)NPOとしてのメリットを活かせていない

【FAN】NPO法人 日本ITイノベーション協会にプロジェクトマネージャーとして参画しました | glad design blog 2.0 で書いてきたように、それなりのメリットを感じて参画したわけですが、退会した最大の理由はそれなりに感じていたメリットが、メリットとして感じられなくなってきた、ということもあります。

NPO法人、それも内閣府認証の特定非営利活動法人というスタンスを後ろ盾に、案件の受注を促進させるという意味では、今でも大きくメリットがあると思っているのですが、そのメリットを十分に活用できていない・活用しきれない、という現状がありました。

まずは「案件受注の拡大」という部分に魅力を感じていたのですが、「案件受注」よりも「会員拡大」路線が優先された結果、前述のメリットが十分に活用されなかった、と感じています。
フリーランスとして参画していくにあたって、私だけでなく他の多くの同士も似たような思いだったかと思います。

運営陣がなぜ、「会員拡大」路線に走ったのか。
(これはあくまでも推測としておきますが)有料会員(FANクラブメンバー)を拡大・増員することで、安定的な会費収入が見込めるためです。
そのためにFANクラブメンバー向けには、福利厚生的サービスを提供し、それらを拡充するためにスポンサーをどんどん増やして行くという路線に傾倒していったのではないかと思います。(あくまでも「推測」です)


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(2)理念と実態のギャップ、あるいは「本音と建前」

NPO法人としての理念として、SOHO事業者(ここでは10名未満の小規模事業者としている)だけでなく、企業も官公庁も含めて、お互いにメリットを享受し合う関係づくりが謳われていました。
JITAが主催して行っている事業として「認定SOHO制度」があります。
(参照:「認定SOHO-ID認証取得しました! | glad design blog 2.0」)
企業側から見て、顔の見えないSOHO事業者を、第三者機関として「認定」することで、企業側から発注しやすくする。
結果的にSOHO事業者側にとっても案件受注がしやすくなるというメリットが生まれる。
一見、Win-Winの関係に見えます。理論的には。
ただ未だにこの「認定制度」そのものが全くといっていいほど知名度がないため、将来はどうなるかわかりませんが、いまのところ効果は期待できません。
また、認定をとるのも、非常に簡単で、認定の有無がビジネススキルを測る指標となるかと聞かれたら、私なら否と答えざるを得ません。
それほどまでにこの認定事業が空虚な事業となってしまっている現状に未来を感じられなくなってしまったことが、退会を意識し始めた要因のひとつと言えます。
結果的に理念として掲げていることと、実際の行動が伴っているとは見受けられず、またそれを軌道修正しようという内部での「自浄作用」が働きにくい環境であるように思えました。


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(3)組織の意思決定プロセスに疑問がある

(2)の「「自浄作用」が働きにくい環境」とも関係してくる部分ですが。
JITA(日本ITイノベーション協会)という組織は組織体系が複雑です。何度聞いてもよく分かりませんでした。
JITAの中の、SOHO会員になって、FANクラブに所属し、FANクラブ内のプロジェクトマネージャー(PM)というポジションに着きました。
PM(プロジェクトマネージャー)は運営側のポジションですので、定例の会議等に出席し、当初は意見などを申し立てたりしておりました。

FANクラブというのは、SOHO事業者(10名未満の小規模事業者)の中でも、ビジネススキルの高い(認定SOHO事業者である)人間の「ビジネス実行部隊」的な存在でした。
ただ、このFANクラブも最初は「少数精鋭」で、ビジネススキルが高く、フリーランスとしての志の高い人間の集合体、というコンセプトであったのですが、(1)で述べたように、会員拡大路線へ転換し、毎月少額ですが有料の会員になれば、誰でもメンバーになれるというシステムに変更されました。
なぜ変更されたのかは、おそらく資金面でのやり繰りがやりやすくなるからだと思いますが、実際はどうなのかはわかりません。
決定プロセスも不明です。

私がPMになってから2〜3ヶ月たったころ、突然、組織改編が行われました。
これまで運営側としてPMも会議に出席し、意見を述べ、FANクラブメンバー誘致の説明会なども行ってきましたが、それら全てが廃止され、今後のFANクラブ運営は新たに設置される「FANクラブ運営委員会」が行う、ということでした。
正直、案件の受注活動ではない活動に時間をとられすぎていた部分もあったので、運営委員会に任せるというのは、私としてはそれでもいいやと思っていたのですが、ここでもその決定プロセスは不明です。突然言われて、有無を言わせない雰囲気のまま決定していた、という印象です。
もしかしたら、意見を述べ、民主的に汲み取られ、各人がしっかりとした議論を交わすことができたのかもしれませんが、それは「できたかもしれない」という可能性だけの問題であって、現実的な考え方ではなかったかもしれません。
こうした組織としての意思決定のプロセスがわかりやすいとは言えない雰囲気がある、という、この1点で今後の発展は見込めないと思いました。


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(4)組織としての未来が見えない

最終的に退会を決めたのは、それまでFANクラブを実質的に率いてきたリーダーA氏が代表職を交代するというアナウンスがあったからでした。
A氏は同じフリーランス仲間からの信頼が厚いだけでなく、仕事のこなし方もハンパなく完璧で、いつもFANクラブ全体の最適解を求める人でした。
そのA氏も、方向性の違いを感じ、代表を退役したのでしょう。

新しく代表になる方には申し訳ないのですが、とても一緒に仕事をしよう、と思えるような気持ちは持てませんでした。
噂では今後のFANクラブは、デザイン案件(私から言わせればそれはデザインとは呼ばないが)ばかりを扱うようになるらしいです。あくまでも噂ですけど。
そうなると、これまでやってきたシステム開発やライティングなどの案件は扱わないということになるのでしょうかね。
FANクラブの当初の理念「ビジネススキルの高い少数精鋭部隊」からは、遠く離れた存在になってしまうということですね。

残念ではありますが、将来性や未来を感じない、@SOHOFANクラブJITAとの距離をおこうと思い、退会に至ったというのが経緯です。


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※ここでの見解は私個人の見解であって、必ずしも正しくない情報も含まれている可能性は捨て切れません。ただまあ、信じる信じないはあなた次第ってことで。

今後はどうするのか。については別エントリで。


2件のコメント

  1. はじめまして。
    そんな感じだろーなぁとググってみてたどり着きました。
    参考になりました、ありがとうございます。

    • Makoto Toyoda さま
      はじめまして。コメントありがとうございます。

      参考になりましたら幸いです。
      もちろんここに書けないあれやこれやあるのですが(笑)

      今後ともよろしくお願いいたします。

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