ついに「トラックボール」デビューしてしまいました!
常に右手首の痛みに悩まされてきましたが、仕事上右手を使わないわけにもいかず、どうしたものかと考えていました。
マウスはずっとApple純正のものを使ってきました。
昨年iMacを購入してからはMighty Mouseを使ってきました。
昔のマウスに比べて光学式で且つスクロールホイールがついてからはずいぶん楽になったものの、それでもやはり「マウスを持ち上げて移動する」感覚が残っていたためか、手首への負担は依然として残っていました。
そこで思い切って未体験ゾーンへ突入してみたわけです。
買ったのはこれ。
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そう。トラックボール付きマウスです。
使ってみて1週間が経ったので、簡単に使用感などを書いてみようと思います。
●手首の痛みは軽減したのか?
これを買った最も大きな理由は「手首の痛みが軽減される」ことを期待したからでした。
結論から言うと、
手首の痛みは随分と軽減された。
まず、ポインタを動かす際にマウス自体を持ち上げて移動する必要がありません。
当たり前なんですが、使ってみないとピンとこないかもしれません。
私も実際は「マウスを動かさない」ということに違和感を持ちました。
右手は添えるだけ。マウスパッドの上を右へ左へと移動させることはありません。
常にマウスは置いたままです。
そうすると、これは予想外だったのですが、
マウスのコードが邪魔にならなくなる、
という良い副作用がありました。
現にマウスのコードは束ねたままにしてあります。
コード類って放っておくとどんどんと増えてしまうもの(私だけ?)ですが、こうして少しでも散乱しなくなるのは嬉しい誤算でした。
Wireless買えよ、という意見もあるかと思いますが、Wirelessは反応性の問題(微妙な操作感)と電源の問題(電池入れると重い)があるので、個人的にはあまり好きではないのです。
●トラックボールって慣れるの?
買う前に最も懸念した点が「トラックボールの操作性」です。
いくら手首の痛みが軽減されたとしても、肝心の操作性が伴わなければ意味がありません。
これも結論を先に言うと、
1日あれば慣れます。
最初はやはり違和感がありました。
従来のマウスのような「手の一部」的な感覚からは程遠い、という印象でした。
ただ、トラックボールの利便性はじわじわと効いてきます。ボディブローのように。
広い画面(私のiMacは20インチですが)の端から端までを移動させようとすると、従来のマウスだと1回の移動では無理で、何度かマウスパッドの上を動かす必要がありました。
トラックボールではボールをコロコロと動かすことでポインタが動きますが、
マウスポインタの長距離移動はトラックボールのほうが断然早い
のです。
マウス自体を持ち上げながら移動する際、マウスパッドの大きさに影響されて、結果的に何度も往復することになります。
トラックボールの場合はボールをコロコロと動かすだけなので、親指だけを動かせばいいわけです。
これだけでも速さに違いが出てくるのがお分かりいただけるかと。
また、当初は「トラックボールは細かい動きには不向き」だと思い込んでいたのですが、実際に使ってみるとそれは全くの誤解だったということが判明しました。
むしろ、
従来のマウスよりも細かい作業に向いている
と思います。
これも、「マウス自体を持ち上げて動かす」ことと「親指だけで動かす」ことの差が出ているのだと思います。
より細かい作業をしようと思ったときに、どちらが微妙な動きが可能かを考えればすぐに合点が行くでしょう。
●トラックボールの不便なところ
ここまで書いてきたように全般的に気に入っており、もう従来のマウスには戻れないのですが、トラックボールも万能ではありません。
不便なところ、というかトラックボールに向いていない作業もあります。
それは、
「マウスポインタの軌跡が重要な作業」には向いていない、
ということです。
どういうことかというと、任意のA地点からB地点までマウスポインタを動かす際に、普通は最短距離を直線で結んで、マウスポインタの「通り道」に目星をつけて動かします。従来のマウスであれば、その「通り道」に沿ってマウスを動かせばいいわけです。
ところが、トラックボールの場合はこの「通り道」通りに動かす、という作業がとても難しいのです。この場合で言えば直線の「通り道」にこだわらずに、AからBへ、点と点を結ぶように移動することになります。
トラックボールの特性上、まっすぐ動かすのは苦手なのです。
なぜまっすぐ動かすのがそんなに難しいことなのか? と使ったことの無い方は思われるでしょう。
考えてみてください。ボールをまっすぐに転がすにはどうしますか?
ボーリングであれば、ボールを持った手を後ろへ十分に引いてから転がしますよね?
あれと原理は同じです。まっすぐな「助走」が必要なのです。
ただ、トラックボールの場合は(この製品の場合は)親指でボールを動かすだけなので、十分な「助走」距離がとれないのです。
とても親指が長い、という人であればもしかしたら問題ないのかもしれませんが、普通親指ってそんなに長くはないですよね?
「マウスポインタの軌跡が重要な作業」というと、イラストレーションなどを思い浮かべると思いますが、それ以外にどんなシチュエーションがあるかと考えてみてください。それほど「マウスポインタの軌跡が重要な作業」というのは多くない、むしろ少ないのではないでしょうか?
OS上でファイルのドラッグアンドドロップくらいでしょうか。他にあったらぜひ教えてください。
そう考えると、トラックボールの「点と点を結ぶ動き」や「親指だけで動かすことによる速さ」は理にかなった構造を持っていることが分かります。
当初最大の目的であった「手首の痛みの軽減」すら、おまけでしかないのです。
●トラックボールマウスは誰にでもオススメなのか?
こうやってブログで取り上げているので、それなりにオススメではあるのですが、残念ながら万人にオススメというわけではありません。
こんな人にオススメです。
逆にこんな人にはオススメしませんよ。
●従来のマウスからの乗り換えができるか不安?
当然、当初は不安がありました。ざっと思い返しても10年以上はパソコン(Macオンリーだけど)を使っています。ということは同じ期間だけ従来型のマウスを使ってきた計算になります。
これほど慣れ親しんだもので、特に直接肌に触れる機器ですので、そう簡単に変えられるのか。正直自分も自信はありませんでした。
しかし、実際に使ってみるとこれほどしっくり来るとは!(笑)
もう従来型のマウスには戻れないかもなあ・・・・。と思わせる使い心地です。
『ロジクール トラックマン ホイール TM-250』は、写真を見ると分かりますが、従来型のマウスに近いカタチをしています。2ボタンマウスにボールがくっついたようなスタイルです。
持ち方(手の添え方)も従来のマウスの持ち方に近いです。ですので、乗り換えにも思うほど違和感なく移行できました。
さあ、これでもう乗り換えない理由が無くなったと思います。
あなたも「トラックボーラー」になりましょう。ww
さあ。
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マウスパッドはこれを使っています。手首対策の保険に。
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似たようなスタイルのトラックボール付きマウス。
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肘にかかる荷重を軽減できればさらに手首への負担も軽くなるにちがいない。気になるなあ・・・。
ちょっと変り種マウス。
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