【訃報】私の母方の祖父が永眠いたしました。

昨日、突然の訃報がありました。
私の実家・広島の母方の祖父が亡くなりました。

急性心筋梗塞(電話で聞いたのにうろ覚えだ・・・)で、苦しまずに逝ったようです。

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母方の祖父との思い出は、そう多く無い。

私は母方の祖父のことを「おとうちゃん」と呼んでいた。
父は「おとうさん」
父方の祖父は「おじいちゃん」
子ども的に区別したかったのだろうか。

母がそう呼んでいたから、そのまま真似た、というのもある。

「おとうちゃん」の若い頃の話など、聞いた記憶がない。
遊びにいくと、いつもニコニコ笑っていた。
怒られたことはない。
ほとんどそれくらいしか、記憶に残っていない。

「おとうちゃん」は土木系の仕事をしていた。
大きな重機を運転したりしていたそうな。
私がまだ小さいころ、近所で大規模な工事があって、
小さなアパートから見える場所で仕事をしているおとうちゃんを見たことがある。

私と弟は窓から大きな声で呼んで、手を振った。
そのときも大きな木槌を抱えながら、ニコニコと笑っていた。

おとうちゃんとおかあちゃんはふたりともパチンコが好きだった。
「好きだった」というのは正確ではないのかもしれない。
それくらいしか手軽に楽しめる娯楽がなかったのかもしれない。
きっと若い頃は、働いて生活するのことで精一杯だったのではないか、とも思う。
聞いたこと無いから分からないけど。

いつもパチンコでタバコをゲットしているのに、
私が遊びにいくとお菓子などを貰ってくれていた。
どうしてパチンコでお菓子がもらえるのかは、
子ども心によく理解出来ていなかったけれど。

私が結婚する前、妻を紹介するために遊びに行った。
そのすぐあと、「おかあちゃん」が他界した。
きっと安心したんだろうと思う。
私は長男で、両家にとって初孫だったから。
私が大学生になっても「ゆうくん、ゆうくん(本名は裕也といいます)」
と言って可愛がってくれた。

そのときも、おとうちゃんはいつもと変わらず、
ニコニコとして、パチンコの景品のお菓子、
ではなく、タバコをくれた(笑)

おかあちゃんはマイルドセブン、
おとうちゃんも同じだったかな?
記憶がゴチャゴチャになってきたな・・・。

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12月29日には帰省する予定にしていたので、
あと少し待っていてくれれば、ひ孫の顔を見せられたし、
お腹の中のもう一人のひ孫の報告もしたかったのにね。

でも、気を使ってくれて、このタイミングになったのかもしれない。
正月気分のときに、みんなを呼び戻すのは悪い、と気を使ったのかな。

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「おかあちゃん」の体が弱くなってから、
ずっと母の妹(私の叔母)が、「おとうちゃん」共々面倒を見てくれていた。

私や弟が家を出てから、しばらくして叔母は結婚し、
3年くらい前に鹿児島に移住していった。

それまで叔母が面倒をみていた「おとうちゃん」を
今度は母が診ることになった。

母は定年を越えたが、再雇用かなにかでいまだに仕事をしている。
仕事をしながら、施設に入ったおとうちゃんを診ている。

つい先日の日記、
ケジメつけてきました – ミントのメモ帳

父の入所していた老人ホーム、入院が三カ月となると退所しなくてはいけない。

そして、諸々手続きもしなくちゃいけない。

区役所で、住所変更や健康長寿課で保険証の変更など。

介護保険証も新しいのが郵送されてきて、古いのは返さないといけない。

取りに行きます、と答えたものの、すぐには返してもらえないらしい。

今日やっと、お互いの都合がついて最後のご挨拶をしてきました。

すべて施設理事長の管理となっているため、理事長さんと事務担当者と相談員と三人の立ち会いのもと、一点づつ確認しながら引き渡ししてもらいました。

通帳、印鑑、診察券、郵便物、すべてについて受け取り書に住所氏名印鑑………

いろいろ思い出話もし、これでけじめがついたのかなと思う。。。

変に意味深なタイトルだったので、何か感じるものがあったのかもしれない。
あとから考えれば、おとうちゃんがタイミングを見計らっていたのかもしれない。

できるだけのことをしたい、という気持ちで日々やりくりしていたのだと思う。
正直、疲れているんだと思う。
これは、そろそろ荷を降ろしてもいいよ、ということなのかもしれない。

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最近、好きな言葉がある。

あなたが生まれた時、あなたは泣いて、周りは笑っていたでしょう

だからあなたが死ぬ時は周りが泣いて、あなたが笑っているような人生を歩みなさい

インディアンの言葉

生まれたときにまわりから世話をされ、
死ぬ時もまわりから世話をされる。

きっとそうやってぐるぐる回っているのだな、と思う。

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29日 帰省
30日 通夜
31日 葬儀

お別れを言いに行ってきます。
 
 
 
 

1件のコメント

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