【freelance】フリーランスという働き方をオススメすることにした。

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この記事。
フリーランスという働き方を辞める事にした。

ちょいと思うことあるので書いてみますよ。

独立当初はTwitterとかFacebookのSNSを駆使して仕事を獲得していた。
今流行りのソーシャル営業ってやつだ。
経験の無い俺が厳しいWeb制作の世界でどうやって生き残ろうか考えた時
今までずっと使っていたインターネットを駆使して営業してやろうと思った。
思惑通り売上は右肩上がりに伸びて行き、食う分には全く困らないぐらい金も手元に入った。
このまま彼女と結婚して、幸せな家庭を築くはず、だった。

先日から話題になっている記事で、すでに数多くのブログ・SNSで言及されています。
多くは「元増田(書き手)が無能」「フリーランスなのに資金繰りで借金するな」など
辛辣なものが多いようです。

個人的に思うのはこれはおそらく作り話なんだろうな、ということです。
経験無いのにTwitterとかFacebookで仕事が獲れるとは思わないですし、独身とはいえ「食う分には困らないぐらい」のお金が入るというのもどうも信じがたいですね。
もちろんそういう人がゼッタイにいないとは言い切れないですが、いまひとつ信ぴょう性がないなあと思いました。

PhoTones Works #101PhoTones Works #101 / PhoTones_TAKUMA

独立して1年を過ぎた頃大きな案件が入った。
それまでは小規模な仕事しか請けてなかったが、とある代理店から3桁を超える中規模案件の獲得に成功した。
これが終わりの始まりだった。
まず大規模な案件を回すには金がいる。資金繰りってやつだ。
銀行に相談して300万ほど資金を調達した。

まあ、話の信憑性はじつはどうてもよくて。
内容の整合性を追求してもチグハグなのでそれはそれとして。

僕自身はフリーランスになったのは2006年4月。
生まれは広島で広島で就職し、その後福岡で転職。
福岡では4年くらいでしょうか。
福岡で独立してもよかったのですが、どうせなら関東圏で仕事したほうが面白いし、仕事量も多いだろうと思い、
福岡から横浜へ移住しました。

今年でフリーランス8年目になりますな(遠い目)。

Café Work at MojoCafé Work at Mojo / plindberg

最初の1年はバイトしたほうがいいんじゃないか、というくらい売上が低かったですw
どうやって生活していたのかというと、奥様の収入があったのでなんとか生きていけてました。
ありがとう奥様。あなたのおかげです。

福岡時代のクライアント(某大手旅行会社)の担当者の方に東京のデザイン制作会社を紹介していただいていたので、そこに飛び込みでアタック。
運良く仕事を振ってもらうことが出来、2年目〜3年目と順調に売上が上がりました。

4年目・2009年は前年のリーマン・ショックの影響が時間差でジワジワと現れ始め、売上が下がって行きました。

他の細かな案件で何とか食いつなぐ事にした俺は、1人では到底できない量の仕事を大量に請けた。
今思えば本当に馬鹿だったと思う。
無論1人当りのキャパを完全に超えた量の仕事を請けた俺は連日徹夜で作業を続けた。
当たり前だが疲れた体ではミス連発の悪循環が起き、体はボロボロ。
重なっていく未回収の金。回収するために裁判だって起こした。
Twitterで少しぐらいグチをこぼしたいと思っても、クライアントに監視されて気軽につぶやけない日々。
ソーシャルでも現実でも監視され、誰にも弱音を吐けない日々。
精神的にギリギリだった。

Battersea pop-up cafe in my flat with live music and waitressesBattersea pop-up cafe in my flat with live music and waitresses / craftivist collective

細かな案件も受けつつ、種だけは常に撒いておかないと、いつかきっと「収入ゼロ」になってしまうという恐怖があったので、仕事以外にも積極的に「外」に出ることはしていたように思います。
具体的にはフリーランス(当時はSOHOという言葉がよく使われていましたね)の「横のつながり」を求めて、NPO法人などでのイベントにも顔を出していました。

そこで知り合った幾人かの方から仕事を振ってもらったりもしました。
ほとんどの人は良い人たちでしたが、中にはとんでもない人もいて、これではフリーランスが社会的信用がないのも仕方がないよなあ、とも思いました。

地獄のような案件がやっと終わった今月、確実な社会的信用を取り戻すために俺は会社員に戻る。
俺は負け犬だが、これから独立を考えている人たちにこれだけは言わせてくれ。
最近流行っているノマドやフリーランスという甘い言葉に決して騙されないで欲しい。
社会的信用、将来の生活保障、税金、年金。
これら全て、現状は会社員の方が待遇が厚くフリーランスの待遇なんてほぼ皆無と思っていいだろう。

たしかに「ノマドワーキング」という言葉がとても幻想的魅惑的に流行してしまったので、勘違いしていきなり会社を辞めたりしている人もいるかもしれないですが、僕はこれを止めようとは思わないです。
会社を辞めたければ辞めればいいと思うし、実際にフリーランスになってみて、仕事を請けてみればいいと思います。

きっと思ったほどラクでもないし、自由でもないし、楽しいことばかりでもないし、やりたい仕事ばかりができるわけでもない、ということが分かるでしょう。それもひとつの経験ですからね。

The Laid Back way of the Cafe....The Laid Back way of the Cafe…. / longhorndave

社会的信用が生活に必ずしも必要か、というとそうでもないケースだってあるでしょう。
とはいえ僕の場合は妻も子どももいますので、それなりの社会的信用があったほうが(というか無いと困るか)いいので、気持ち的にやりたくない仕事でも請けて来ましたし、常に新しいことに関心を持ち、出来る限りトライアンドエラーを繰り返しています。

結局、サラリーマンと対比すると、毎月の収入が決まっていない(=保証されていない)ので、いやでもなんでもやるべきことできることを必死になってやるしかない、という現実の繰り返しなんですけどね。

知らないと地獄を見る!?「フリーランスに必要なバランス感覚」とは? | サムリのブログ
友人の @samuri くんもこの件について言及しています。

おおむね同意な内容なのですが、1点だけ彼と違うのは、

だから安易にフリーランスになろうとか、ノマドになろうとか言い出すのはとても危険な事だと私も思います。

僕はフリーランスになろうと思う人を止めません。
経済的な意味で「危険」であろうとも、やりたいのならやればいいと思います。

もっとみんな「失敗」すればいいと思います。
もちろん、立ち直れるくらいの余力を残しつつ、ですけどね。

日本は失敗に対して不寛容な風潮があります。
就活だとか新卒採用だとか、僕は未だに意味が理解できません。
企業が新卒にこだわる理由が、僕が知らないだけでもしかしたらあるのかもしれないですが、全然意味が無いことだと思っています。

shukatsu

そうした馬鹿馬鹿しい慣習に自分の時間を使うことがたまらなく嫌だったので、就職活動というものをしたことがありません。
あ、その前に大学を中退しているのでそもそもそんな機会がなかったのですけれど(笑)

そうした「失敗に不寛容な社会・慣習」が、そのうち無くなればいいなあと思います。
そして学生としての身分から卒業して、社会で働くというタイミングで、「はたらく=企業に就職する」という単一な発想ではなく、その選択肢のひとつに「フリーランス」とか「起業する」とかが加わるような社会になればいいと思っています。

なのでフリーランスを応援するチームを作りました。
【farm】フリーランサー応援チーム『farm』再起動! まずは勉強会を開催!
【farm】「第0回farm主催【フリーランス×macユーザー】macでおしごと勉強会」を行いました!

というわけで失敗を恐れて社畜に甘んじるくらいなら、思い切って飛び出してフリーランスをやってみればいいよ、と。
ただし、こっちに迷惑かけないでね。 (゜∀゜)

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