【BOOK】『強く生きるノート』lecture 1-1 常識という名の「7つの制約」に縛られない生き方(本田直之)

強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる (KEIO MCC Intelligence Series)
本田 直之 ちきりん 小池 龍之介 平田 オリザ 竹中 平蔵 原田 泳幸 村上 憲郎
講談社
売り上げランキング: 153,880

複数の著者によるオムニバス形式のビジネス書。
どうやって生きるか、の前にどう考えるかのヒントを、多様な視点で切り取ったものになっています。Priscilla du preez 172598

lecture 1 私たちの「希望」のつくり方

1-1 本田直之 氏(レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO)

1)常識とは何かを考える

多くの人が常識だと信じていることの正体は、他人が自分に都合のいいように作ったもの。そんな制約に縛られない自分らしいライフスタイルとは何かを考える。

ここでいう「7つの常識」というのは、
・時間に縛られたくない
・場所に縛られたくない
・人に縛られたくない
・お金に縛られたくない
・働き方に縛られたくない
・服装に縛られたくない
・考え方に縛られたくない
というものです。
これは作者である本田直之氏がそういったライフスタイルを売りにしているからこそ、といった感がありますね。
さすがにここまで7つ全てに強いこだわりを持っている人も珍しいのではないかと。
私の場合は、服装などはなんでもよく、最初はスーツにネクタイは窮屈だなあと思っていても、少しすると慣れて来て、むしろスーツじゃないと落ち着かない、というくらいに順応してしまいます。

とはいえ、一般人にとっても当てはまる普遍性のあるテーマでもあります。

本書では「常識とは経営者にとって都合の良いもの」と指摘しています。
経営者と労働者という立場でみたときに、常識とは圧倒的に経営者にとって都合がよくつくられたものであり、絶対的に正しいもの、というわけではない、と。

そして、その「作られた常識」に「縛られたくない」のであれば、「真剣に考えろ」と述べています。

Alfons morales 410757

2)できないという「言い訳癖」をやめる

癖は一瞬にして変えられる。できないという言い訳思考から、どうすればできるかを考える工夫行動思考へと変えていく。

「真剣に考える」とはどうすればいいのだろうか?
本書では「思考の癖を変えるのだ」と説きます。
思考の癖とは、この2つしかないのだそうだ。
A)言い訳思考
B)工夫行動思考
Aの「言い訳思考」は何にでも言い訳から入る癖。
例えば、予算が昨年より半分になった、だから目標は達成できっこない、と言ってしまう考え方。
対して、Bの「工夫行動思考」では、予算が半分になったけど、その半分の中でどうやって目標を達成しようか、と考える癖。

こうした癖は自分ではなかなか気づかない。だって癖だから。
しかし、自分で気づくことで、一瞬にして変えることが可能だという。
性格を変える、スキルをアップする、というのは得てして時間がかかるものですが、癖を変えることに関しては一瞬にして変えることができるというのは非常に納得感のある考え方であると思います。

Jessica ruscello 196422

3)制約されないための考え方、スキル、実践を学ぶ

1〜2年の短期間では実現できない。
長いスパンで、制約されないための考え方やスキルを身につけ、実践するべきことを行動に移していく。

「癖」を変えていくことができれば、7つの常識から縛られなくなりますが、その際に今からでもできることは何か。
それは「考え方」「スキル」「実践方法」として紹介してある。

(1)考え方

縛られない生き方をするには、まずは「覚悟」を持つこと。
リスクをとることなくして、制約のない人生はないのです。
また、「捨てること」を決めることで考え方自体をクリアにできます。
そして、「柔軟な思考、思考のストレッチ」を行うこと。
人は1年でできることを多く見積もり、10年でできることを少なく見積もる生き物だそうです。
短期スパンだけでなく、長期スパンでものごとを考えることも必要です。
また、「複業」を持つことも大切だと説きます。
「副業」ではなく「複業」です。
これも長期スパンで「種」を巻きつつ、自分の人生を自分で作っていくべきでしょう。

(2)スキル

大切なのは「セルフモチベーション」であるという。
「モチベーションが上がった、下がった」というのは、決めているのは自分自身。勝手に思い込んでいるだけなのです。
だから誰かにモチベーションを上げてもらおうとするのではなく、自分でコントロールする必要があると。

「タイムマネジメント」のスキルは必須です。
これは私自身もまったく同感です。
時間管理が下手であることはビジネスにおいて致命的ですので、どうにかして身につけておかなければなりません。
方法の1つとしては「大人の時間割」を作る方法だという。
小学生のように「月曜日は朝からアレをやってコレをやって・・・」とやるべきことを予め決めておき、その時になったら深く考えずに自動的にその通りに行動するだけです。
1日は24時間、誰にでも同じです。なのに成果が違ってくるのは、どれだけ真剣に考えるかどうか、の違いであると本書は説きます。

(3)「実践方法」

これには、
(1)住む場所を変える
(2)会社以外の仲間を作る
(3)物を減らす
(4)お金の使い方を学ぶ
(5)複数のフローを作る
という5つがあるという。

すでにマンションを購入してしまった私にとっては「(1)住む場所を変える」というのはかなり難しいわけではありますが、とはいえ、絶対に無理というわけでもない。その気になれば売却、別の場所へ買い替えも不可能ではないわけで。
いま、考えているのは、引っ越し自体は難しくても、家の中での引っ越し、つまり模様替えだったり、「(3)物を減らす」に通じるものがありますが、家の中から再構築することも、十分な効果があるのではないかと、ただいま検討中であります。
「(2)会社以外の仲間を作る」というもの同感ですね。
仕事をしていると、なにかとその仕事だけの関係性ばかりになってしまって、固まってしまう。固まるということは柔軟性とトレードオフだと思いますので、広い交友関係を意識的に広げていく必要があるなとおもいます。
個人的に非常に苦労しているのが「(4)お金の使い方を学ぶ」です。
どうにもお金に対してネガティブなイメージばかりを持っており、なかなか正面から取り組めていないのが現状ですね。
具体的には「限られた予算の中でやりくりする」というトレーニングが必要だそうです。

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4)お金を払ってでもやりたいことを見つける

単に好きなことを仕事にするのではなく、楽しいと思える、面白いと思えることをいっぱい見つける。

年間、かなりの数のビジネス書や自己啓発系の本を読みますが、結局のところ、好きなことをとことん突き詰めていけば結果(お金)はあとからついてくるぞ、というものがほとんどだなという印象を持っています。それが果たして本当なのかどうなのか、私自身にはまだ答えはないのですが、多くの本がそうだということは、おそらくはそうなんだろうなとも思います。
結果(お金)がついてくるかどうか、というのは結果論であって、そうならないことも多々あるが、失敗してもそれ自体が好きで楽しければ、そんなにダメージではない、ということかなと解釈しています。

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