【MOVIE】『さまよう刃』(東野圭吾原作)本当の正義とは何かを考えさせる問題作

さまよう刃
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(2015-08-01)
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ネタバレ注意!
(ネタバレされたくない方はこの先は読まないでください)
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【DVD】『犯人に告ぐ』

犯人に告ぐ [DVD]


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雫井脩介のベストセラー小説を豊川悦司主演で映画化!心に傷を負った刑事と姿なき殺人犯の緊迫の心理戦を描く本格サスペンス。川崎で起きた連続児童殺人事件。〈BADMAN〉と名乗りテレビに脅迫状を送りつけた犯人は3件目の犯行後、表舞台から姿を消す。膠着した警察は捜査責任者をテレビに出演させる大胆な“劇場型捜査”を決断する。担ぎ出されたのは過去に犯人を取り逃がし失脚した男・巻島。彼は犯人を挑発するが…。

WOWOWでの放映後、劇場公開というパターンをとった本作は、確かにTVドラマっぽい作りも目につくが、サスペンスとしての緊迫感は十分過ぎるほどの出来。「ドラマでも十分な日本映画」とは一線を画する。神奈川県警の巻島警視は、少年誘拐事件の捜査で失態を犯し、左遷させられるが、6年後の連続少年殺害事件を指揮するために県警に呼び戻される。TVのニュースショーに出演した彼は犯人を挑発するような言動を放ち、マスコミの注目も浴びてしまう。犯人が世間やマスコミを観客のように操る「劇場型犯罪」とも違う、「劇場型捜査」の展開が斬新な、雫井脩介のベストセラーの映画化。
当たりハズレのある豊川悦司の演技だが、本作は完全に役にハマった成功例だろう。過去の事件で少年を助けられなかった苦悩と、自分の家庭の問題を抱えながら、体を張って凶悪犯を追いつめる鬼気迫った演技に圧倒される。TV業界のドラマはそれなりだが、警察内の人間関係に深くメスを入れた点も本作の興味深いところ。小澤征悦ら助演陣のリアルな存在感によって、警察の階級社会がシニカルに描かれつつ、地道な捜査にも驚かされる。事件現場のリアルな映像も含め、骨太なテーマが伝わってくる力作だ。

原作はこちら

原作の存在はなんとなく知っていたのですが読んだことが無く、レンタルDVDを偶然見つけて、まあ見ておくかという程度の軽いノリで借りたもの。
1年近く観ないまま放置していたのをHDDから発掘してきた。

しかしこれ、軽いノリで観るようなものではなかったです。
観るときはガッツリ腰をすえて(!?)観た方がいいです。

原作は単行本で326ページ、文庫本では上巻が326ページ、下巻が344ページという、ほどほどな長編。
これを2時間映画に落とし込んだ時点でかなりの部分を端折っているのは、原作を読んでいなくてもわかります。

主人公・豊川悦司演じる神奈川県警の巻島警視が左遷され田舎へ飛ばされますが、直接の原因となったのはマスコミ対応のまずさ。しかしなぜ巻島がマスコミ対応をさせられたのか、いまいちよく分からない。もちろん事件で犯人を取り逃がしたという失態からマスコミ対応を迫られたわけですが、それにしてもおよそテレビ向きではない豊川悦司の風貌を見ている観客からしても疑問が湧く点ではないでしょうか。TV映画的発想、と言ってしまえばそれまでなのですが、ちょっと安易というか残念な部分でした。

他にもミステリー仕立てではありますが決して「謎解き」ではないので、犯人探しをしていると肩透かしをくらいます。
本作は謎解きがメインではなく、というか謎解き要素は少なく、警察内部の人間関係の表裏や葛藤、家庭や家族と仕事との軋轢など、人間ドラマに重点を置いているドラマだと理解したほうがいいと思います。

とは言え、やはり尺に対して盛り込むべき要素が薄っぺらいことは否めず、全体に骨太感はあるものの、いまひとつ心理描写に深みが足りない(尺が足りない)感じがしてしまいました。
連続ドラマでやるには向いているネタだと思うのですが。

犯人に告ぐ 予告編 trailer


映画館で観たとしたら一般大人:1,800円のところ、評価は、

1,100円

といったところでしょうか。
レンタルで十分かなー。

書籍のほうがいいかもしれない。
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
犯人に告ぐ 下 (2) (双葉文庫)

【DVD】『サマーウォーズ』

サマーウォーズ [DVD]
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サマーウォーズ [DVD]

サマーウォーズ [DVD] 神木隆之介,桜庭 ななみ,富司純子,谷村美月,斎藤歩,細田守

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち5.0ネットの問題と解決するには、やはり人の力。想いの集合が強いと分かります。
5つ星のうち3.0深く考えずに観賞するのが吉
5つ星のうち5.0線の美しさ。
5つ星のうち4.0ファンタジーは失われたものを描く
5つ星のうち5.0馬鹿にする奴が馬鹿


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映画「サマーウォーズ」公式サイト
サマーウォーズ – Wikipedia
サマーウォーズ (角川文庫)

「サマーウォーズ」 劇場用予告


先日「【DVD】『 カイジ 人生逆転ゲーム』」でDVD評っぽいものを書きましたが、懲りずに続けていきたいと思います。
で、同時にレンタルしていたのがこれ「サマーウォーズ」です。

サマーウォーズ公式サイト:http://s-wars.jp/

「時をかける少女」の細田監督が放つ最新劇場作品。2009年夏公開。

2006年夏、単館公開からスタートした『時をかける少女』は、口コミでロングランヒットとなり、国内外の映画賞を多数受賞。多くの人に愛される作品となった。あれから3年、『時をかける少女』を手がけ一躍注目を浴びたアニメーション監督・細田守が、満を持して送り出す最新作が『サマーウォーズ』。キャラクターデザイン・貞本義行、脚本・奥寺佐渡子など『時をかける少女』のスタッフが再結集したこの作品は、ふとした事から片田舎の大家族に仲間入りした少年が、突如世界を襲った危機に対して戦いを挑む物語である。

[主人公はちょっと弱気で人付き合いも苦手な、17才の理系少年。]
高校2年の夏休み、天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、憧れの先輩、夏希にアルバイトを頼まれる。二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。そこにいたのは総勢27人の大家族。夏希の曾祖母・栄は、室町時代から続く戦国一家・陣内(じんのうち)家の当主であり、一族を束ねる大黒柱だ。
栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな「ご親戚」の面々。そこで健二は突然、夏希から「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。

[ひょんな事から巻き起こった世界の危機に、健二と大家族は戦いを挑む]
栄のためにと強引に頼み込まれ、数日間の滞在をすることになった健二。賑やかな親戚の面々に気圧されながら、必死に「フィアンセ」の大役を果たそうと奮闘するのだった。
そしてその夜、彼の携帯に謎の数字が連なったメールが届く。数学が得意な健二はその解読に夢中になるのだが
翌朝、世界は大きく一変していた。健二を騙る何者かが、世界を混乱に陥れていたのだ。
「私たち一家でカタをつけるよ!」
栄の号令のもと、健二と夏希、そして陣内家の面々が、一致団結して世界の危機に立ち向かう!

(C) SUMMERWARS FILM PARTNERS 2009

昨年の夏、かなり話題になったので知らない人はいないでしょう。
もちろん上映期間中に観に行きたかったのですが、行けずじまい・・・。
今回DVDで観て、あらためて劇場で見るべきだったと後悔しました。

感想を一言で言うと、

これもっと世界で評価されていいはず。

です。

ネタバレしないように書くのは非常に難しいのですが、キーワードを羅列してみましょうか。
(もしネタバレしてたらゴメンナサイ!)

●ニッポンの夏 大家族 親族一同

古き良き「日本の夏」という条件をこれでもかと揃えている設定がとても気持ちイイ。都会から遠く離れた田舎町。町を少し歩けばすぐに知り合いに会うような人間関係の濃密さ。ローカル線やバスを乗り継いで辿り着く旧家のお屋敷。
親戚が大勢集まっての食事や親族紹介の件りはもちろん笑いを誘うところなのですが、私自身の経験と照らし合わせるととても笑えるシチュエーションではなかった(笑)
私も妻と結婚してすぐの帰省時にはあちら側の親族がワラワラと集まる中、誰が誰だかわからないままドンドンと注がれるビールを流し込んでいた記憶が蘇りましたよww

●戦国武将 武田信玄

私は歴史には疎く、とりわけ日本史はほとんどチンプンカンプンなのですが、外国人の立場と同じような状態だと思います。そんな状態の人間にでもわかるように、嫌味なく歴史の概略をキャラクターに喋らせているあたりは非常に上手いなと思いました。しかも、その後のストーリーにおいてもきちんと活きてくる設定には脱帽です。

●仮想空間 アバター アカウント

冒頭から仮想空間「OZ(オズ)」の紹介で始まりますが、この時点ですでに世界に引き込まれてしまいます。「OZ」とは何なのかを言葉で説明するのは難しいのですが、あのリンデンラボ社の3D仮想空間セカンドライフをもっとレベルアップさせたような電脳空間です。
ネット上だけでなく、リアル世界とも密接にリンクしており、行政手続きのみならず各種公的サービスに関することは全て「OZ」上で行えます。経済活動も活発です。仮想空間内では「アバター(化身)」を操って行動します。
このように随所にネット界隈のディープな世界観を展開しており、現代日本を非常に上手くリアルに表しているなと思いました。

観る人によって見方はさまざまだと思いますが、この「OZ」のモデルはなんだろうかと考えました。
人によってはセカンドライフだったり、mixiだったりするかと思いますが、私は「Google」ではないかと思って観ていました。
人と人とのコミュニケーションのインフラになっている部分などはmixiのイメージが強いのは否めませんが、全ての情報を一元化して保有しており、クラウドコンピューティングの考え方やセキュリティ的にリスクヘッジしなくてはならない部分などを見ていると、やはりGoogleのイメージがピッタリと合うのだろうなと思いました。

●なりすまし パスワード 暗号化

インターネットの世界では「なりすまし」がカンタンにできます。ある人に「なりすまし」て悪さをする輩は後を絶ちません。
だからみんな言います。「インターネットって怖いんだ」って。

一般的な感覚としてはそうなのかもしれませんね。
ただ、ネットを日常的にヘビーに使っているとそうした「怖さ」は、「知らない」からこそ「怖い」のだということが分かってきます。
最近何かと話題のTwitterでも、有名人の「なりすまし」が横行していた時期がありました。
「おお! あの人もついにTwitterを始めたのか!」と最初は皆色めき立って騒ぎだすのですが、しばらくウォッチングしていると、どうもおかしいな、と気づくのです。
Twitterは日常的なプライベートな面が垣間見えるメディアですので、なりすましや偽装は比較的短期間でバレます。

劇中、OZの世界では「アカウントができること」と「リアル世界でできること」がほぼ同等なくらいにIT化が進んでいる世界という設定なので、アカウントを盗まれてパスワードを書き換えられてしまうと、それはイコール、リアル世界では何もできなくなることを意味します。
そういった「IT化推進による弊害」的なニュアンスと、先の「大家族と地域社会」「人と人との関わり・つながり」の世界観をストーリーに載せて対比させている点は印象的です。

●数学 諦めたら解けない

私は学生の頃から数学は大の苦手教科でした。今だってそうです。当時は「答えがひとつしか無い」ことに何の魅力も感じませんでした。むしろ答えがひとつしかない=融通が利かない、というネガティブなイメージを持っていました。それに比べて国語は多様な答えを受容できる教科だからいいよな、とか思ってました。
今から考えるとそれは違うんですけどね。

ある側面から見ると、数学や科学は「諦めなければ答えに近づく」とも言えます。
逆に国語などは諦めることが比較的容易な教科である、とも言えるのですね。
もっとゲーム的な思考で数学を捉えることができていれば、いまごろスーパープログラマーに・・・・は、無理かw

●まだ負けてない

「挑戦を諦めたときが、年老いたとき」と誰が言ったのかは知りませんが、万策尽きてもまだ何かやれることは無いかと足掻き続けることも必要ではないかと。
闇雲に諦めることを拒否し、挑戦し続けることに固執するのも合理的ではないと思いますが、無駄に見える足掻きのその先に、ゴールが待っている場合があります。

●花札 こいこい ゲーム好き

私、花札のルールを知りません。猪鹿蝶くらいは分かりますが、そもそもどうやったら勝ちなのかすら知りません(笑)
花札はもとより、ギャンブルというギャンブル全てを私はやりません。
理由は簡単。生産性がないから。
ギャンブルというのは「勝敗や結果が分からない状態」を楽しむものだと思います。そういう状態を楽しめる人だけがやるべきでしょうね。

●人脈 人と人とのつながり

いざという時にこそ、人脈がモノを言います。人脈とは単に「知っている」だけではダメ。持ちつ持たれつの関係を維持しつつ、礼節を忘れない間柄、とでも言うのでしょうか。
フリーランスになってからというもの、この人付き合いの難しさ・大切さが身に沁みて分かります。
劇中、重要人物であるおばあちゃんがあんなことになったりしましたが、それも普段からの人とのつきあい方があってこそ、周りが動くのだと思います。

●いけないことはお腹が空いていること一人でいること

「腹が減っては戦はできぬ」は本当だった。

●家族みんなでご飯を食べること

私はひとりで外食をすることは滅多にありません。最近では「おひとりさま」なんて言葉もあって、ひとりで外食される方が多くなってきたそうですが、私はやはり苦手です。
なぜ、ひとりで外食をすることに苦手意識を持つのでしょうか。
答えは簡単。ひとりで外食すると否が応でも「自分と対峙しなければならない」から。

「これ、おいしいね」と言える相手がいないということは、意識を向ける相手がいないということです。
宙ぶらりんになった意識は向ける相手がいないので、仕方なく自分に向いてしまいます。

食べる様子をじぃーっと見つめられると食べにくいのと同じで、例え自分であっても意識が絶えず自分に向いていると居心地が悪くなります。
だから無意識的に自分との対峙を避けようとするのです。
結果として、ひとりで外食をできるだけしないように行動するのでしょう。

サラリーマンが定食屋でひとりで食事をしている光景を思い浮かべてみてください。
大抵はマンガを読んでいるか、新聞を読んでいるか、携帯をいじっているか、どれかなのはそういう理由からです。

なんの話だ・・・・・・・・・・・(笑)

やっぱり食事はみんなで食べた方がいいよね、ということだった。うんうん。

「サマーウォーズ」 本編オープニング(5分バージョン)

また観ていないという人は、何としてでも観たほうがいいです。
まだDVDレンタルは「新作」扱いで高いかもしれません。
とっとと購入してみるのもいいかもしれません。ええ、ぜひそうしてください。

サマーウォーズ [DVD]
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【DVD】『 カイジ 人生逆転ゲーム』

カイジ 人生逆転ゲーム 通常版 [DVD]
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カイジ 人生逆転ゲーム 通常版 [DVD] 藤原竜也,天海祐希,香川照之,山本太郎,光石研,佐藤東弥

おすすめ平均5つ星のうち3.0
5つ星のうち4.0たかが映画ですから
5つ星のうち3.0シンプルなカイジ
5つ星のうち1.0これも日本映画の現実です。外国には出せません。
5つ星のうち1.0これで終わってほしい
5つ星のうち4.0劇場版カイジ

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興行収入22億超!
1300万部突破の大ヒットコミック実写映画化。
「負け組」のエース、カイジ。命を賭けた究極のゲームの幕が今開く。

自堕落な日々を送るフリーターのカイジ…。
特別な才能もなく、人生の目標もないどこにでも転がっている“負け組”。しかも友人の借金の保証人になったために多額の負債を抱えてしまう。そんなカイジの日常が、ある日突然、一変する。

福本伸行による原作「カイジ」は96年より「ヤングマガジン」(講談社)で連載が始まり、過激な言動と巧みな心理描写で一躍人気を博した。98年には第22 回講談社漫画大賞も受賞。『賭博黙示録カイジ』『賭博破戒録カイジ』『賭博堕天録カイジ』の3シリーズで全39巻、累計1300万部を突破している大人気コミック。
07年10月には『逆境無頼カイジ』と題してテレビアニメ化もされている。

負け組のエース、伊藤カイジに扮するのは藤原竜也。極限状態の中学生~『バトル・ロワイアル』、孤高の天才~『デスノート』、復讐に燃える詐欺師~『カメレオン』など、数々の映画や舞台でのストイックなまでの演技で、常に観客を魅了する藤原竜也がこれまでにない新境地を切り開く。
また、カイジの人生を変える運命の女・遠藤凛子役に天海祐希、カイジたち負け組を高圧的にいたぶる利根川幸雄役には香川照之。さらには山本太郎、光石研、松尾スズキ、佐藤慶といった魅力的なキャスト陣に加え、松山ケンイチが友情出演しているのも大きな話題である。
映画で描かれる< 限定ジャンケン>< 鉄骨渡り>など数々の奇想天外なゲームは刺激的でありながらも、魅了されてしまうほどのユニークさに溢れている。一見、荒唐無稽ともとれる勝負を通して描かれるのは、「人生は逆転できる」という熱いテーマ。主題歌と劇中歌は幅広い世代から絶大な支持を得ているYUIが担当。
主人公・カイジの「決してあきらめない」という姿勢に通じる力強い楽曲が、観終わったときの爽快感を何倍にも膨らましてくれるだろう。負け組、カイジが命を賭け人生を逆転していく!

(C)福本伸行・講談社/2009「カイジ」製作委員会

—主演 藤原竜也 2011年続編公開早くも決定!—

久しくDVDで映画なんて見てなかったのですが、たまたまTSUTAYAに行く機会があり、妻と息子とそれぞれ好きなDVDをレンタルしたのでした。
で、私が選んだのがこれ「カイジ 人生逆転ゲーム」。

昨年(2009年)映画で公開されていました。テレビ局がさんざん番宣をやっていたので大体の話のあらすじは知っていたのですが、香川照之さんが出ているのでそれなりに面白いだろうと思いレンタルしました。

ウチにはDVDプレーヤーはありません。
テレビも未だにブラウン管でしかも小さいです(たぶん25インチくらい)。ビデオデッキすらまともに動くかどうかわかりません。今使ってないですから。

そんなわけでDVDを見るときはMacbookで見ます。13インチですので今まではほとんど見る気がしなかったのです。
それでもまあ、見れればいいやと。

そうして何の期待もせずに見たのがよかったのか。
感想としてはまあまあよかった、というところでしょうか。

全体に説明的なセリフ回しが多いのがちょっと苦手でした。
漫画が原作なのでひょっとしたら漫画自体がそういう「説明的セリフ回しが多い漫画」なのかもしれませんが、そんなことは知った事ではないです。
私は漫画は読んでいません。ていうか漫画の原作自体をこのDVDを見るまで知りませんでした。

ストーリーは荒唐無稽なのでファンタジーとして受け入れればいいのですが、主演の藤原竜也はああいうキャラはちょっと向いていないのではないか、と思いましたね。
彼は「デスノート」のときのような(これはテレビで見た)、ミステリアスな部分を含んだ役柄が似合うと思います。

作品自体のテーマは「人生というロングレースにおいてどんなにどん底の絶望に直面しても、必ず逆転できると信じて諦めないことの大切さ」を基軸にしており、そのテーマを過剰な世界観設定で魅せる物語です。
決して嫌いなテーマでは無く、むしろ好きな部類です。

若い時期というのは、まだ十分に「世間」というものが分からず、何を目的にして生きていけばいいのか分からなくなったり、生きていること自体の意味を求めてみたりするものです。
が、そうした時期は誰にでもあるはずなのに、なぜか現代社会では忌み嫌われ、蔑まれている時期でもあります。

私の場合も同じように自分が何がしたいのか、何に向いているのか、分からず試行錯誤していた時期がありました。
ボランティアサークルにいたので、その流れで福祉施設職員への道を探りましたが、資格取得が壁となって断念。
障害児施設へ出入りしていた経緯もあったので保育士も考えましたが、試験で楽器ができないとダメだと分かり断念。

書店のアルバイトしていたので、そのまま書店員になろうかとバイト先に打診してみるも、無碍に断られたり。
車の運転は苦では無かったので配送や宅配をやろうかと思いましたが、体力が無いことに気づき断念。

何をやってもダメ。が続くとやはり自暴自棄にもなります。

私の場合はそんな時に運良くMacと出会ったことで、救われました。
こんなにも魅力的で奥が深くて希望に満ちているものは無い、と感じました。
そこからはもう寝ても覚めてもMacのことばかり考えて、あれこれいじり倒し、どんどんとのめり込んでいったのです。

そのまま仕事もそういう方面へ突っ走ることができたので、人生を灰色に染めずに済んだわけですが、やはり根底にあったのは

「この状況をどうにかして打破してやる」

という強いモチベーションでしょうか。

希望を捨てない、というのは言葉にするとカンタンですが、実際にその思いを強く持ち続けるというのは大変な労力です。
自分一人で思っているだけならまだしも、外圧がかかることで挫けてしまうのもわかります。

主人公カイジも根底には「いつか人生、逆転してやる」=「この状況を打破してやる」があったのだと思います。
いくつもの理不尽な外圧に翻弄されながらも、いつか必ず、という希望を捨てなかったことが最終的な勝利に繋がったのだと。

最近に限らず、こういった「希望を捨てずに最後まで諦めなければ道は開ける」系のストーリーは決して珍しくはありません。
古くから幾度もカタチを変えて繰り返されてきました。
だからこそ「ベタ」ではありますが、それだけに物語の持つ心の強さがあり、それが演出上の違和感をも瑣末なこととして上手く処理できていたのではないでしょうか。

2011年には続編が上映されることが決まっているようです。
映画『カイジ』続編決定!!2011年公開予定 | テレビ関連ニュース [テレビドガッチ]
藤原竜也主演の映画「カイジ」、好評につき続編製作が決定 – GIGAZINE

続編が見たいかと問われると、どうも微妙です(笑)

映画評ということで自分勝手に票をつけるとして、これはDVDですが映画館で見たとしたら、チケットが普通は1,800円ですから、いくらなら払ってもいいか、を点数とすると、

1,000円

というところでしょうか。