13階段

【BOOK】『13階段』高野和明:著 人が人を裁くために必要なこと

人が人を裁く上で最も重いとされている「死刑」制度。
人が人の命を法に基づいて奪うということは、どういうことなのか、という俯瞰した立ち位置からの是非ではなく、当事者性を持って「死刑」という制度とどう向き合うのかを描いた超傑作。
「やられたらやり返す」ことが、本当に正しいのか。
確定死刑囚がもし冤罪だったら、誰が責任を取るのか。
死刑を執行する刑務官の、職務とはいえ人を殺したという罪悪感は、誰が担うべきなのか。
誰にも正解がない問題と向き合い、完璧なまでの構成力で紡がれた圧巻のストーリーと結末。
第47回(2001年度)江戸川乱歩賞受賞作品。

【TVドラマ】『VIVANT』感想

NHKの大河ドラマを超えるスケール感、地上波の枠を超えた規模感、豪華キャスト、常識破りの放送時間延長放映、盛り上がる考察などなど、社会現象と言ってもいいくらいに話題となった。
他のテレビドラマのレビューは別記事に書いたが、『VIVANT』だけ保留としていたので、ここで記しておきたい。

ブギウギ

【TVドラマ】2023秋(10月〜開始)ドラマリスト

2023年10月開始ドラマの個人的に気になったドラマリストである。
今秋クールの注目は朝ドラ新作を含めて16本。
この秋はやや少なめかと思ったが、意外とあった。最終話まで見ることになるのは何本だろうか。

【TVドラマ】2023夏(7月開始)ドラマ鑑賞後感想メモ

2023年7月開始ドラマの感想メモである。 先んじてドラマ開始前時点でリストアップしているが、 【TVドラマ】2023夏(7月〜開始)ドラマリスト – Crazy One – glad design blog – ここで …

【BOOK】『あしたの君へ』柚月裕子:著 心の内側に寄り添う仕事

「家庭裁判所調査官」と聞いて、どんな仕事なのかを説明できる人は、そう多くないだろう。
それだけ普段の生活には馴染みがない職業である。
本書はその家庭裁判所調査官になる、前段階の「調査官補」が主人公の連作短編集。

家庭裁判所調査官に採用されたばかりの新人・望月大地は2年間の養成過程研修で九州・福森家裁に配属される。
新人ではあるが実際の少年事件を担当するなかで、表面には見えてこない心の内側に、その人にしかわからない真実があることに気づく。
それは必ずしも良いことだけとは限らない。
相談者と彼らを取り巻く家族との抗いがたい葛藤と苦悩を共に考え、向き合うことで、望月大地自身もまた成長していく物語。

【BOOK】『あの夏の正解』早見和真:著 「甲子園」という魔法が解けた時、何をすべきか

2023年の夏の甲子園大会(第105回全国高等学校野球選手権大会)は、慶應高校が大会2連覇をかけた仙台育英高校を破って107年ぶりの優勝を飾った。 アフターコロナの時代を象徴するように、声出し応援やブラスバンド演奏の解禁 …