以前、当ブログで「デザイン学生はロンドンを目指す」や
「Made in U.K.design : TOKYO MX NEWS」
「英デザインビジネスの日本戦略:TOKYO MX NEWS」
「最先端のデザイントレンドは…: TOKYO MX NEWS」
「国際舞台で活躍する日英のデザイナー | TOKYO MX NEWS」
というエントリーでご紹介したように、イギリスは今や世界の中でもデザイン大国として知られています。
若いデザイナーがどんどんと躍進し、また、そうなるような政策や環境が整っているのだと思います。
そんなイギリスのニュース。
イギリスの新しい硬貨のデザインが2日(現地時間)、王立造幣局から発表された。
硬貨のデザインは、広く公募され、4000件の案が集まった中から、26歳のMatthew Dentさんのデザインが選ばれた。
新デザインは、イギリスの国章にある盾がモチーフになっている。
面白いのは、1ポンド硬貨は、盾がフルで描かれているのに対して、ほかの6種類の硬貨(50ペンス、20ペンス、10ペンス、5ペンス、2ペンス、1ペンス)のデザインは、それぞれ盾の一部をデザインしている点。
すべての種類のコインを集めると、大きな盾が現れる仕掛けになっている。
これまで、コインのデザインというと、その国の偉い人だったり、国を象徴する建物や花であったり、というのが通例。
それを見事に覆した斬新なデザインですね。
旅行に行かなくても両替したくなってしまうようなスタイリッシュなものになっています。
それにしても、硬貨のデザインを公募して、しかも若いデザイナーの作品が採用されるというのは、画期的だ。採用されたデザイナーだけでなく、公募にしようと思った造幣局と、このデザインを選んだ人たちもさすがだ。
ほんとうにそう思う。
デザインだけでなく、アートですら、周りの人に評価されて初めて価値があるというもの。
たとえそれが良い評価であっても悪い評価であっても。
何かを評価するためには、個々人の価値観がしっかりと自覚できていることが前提になってきます。
そういった意味でデザインを評価できる環境って、いいなあ、と思います。
日本のように「右向け、右」で全員が「右」を向くような国民性ではまだまだ先が遠いな、とも思いますが。
そして、一番驚いたのが、
Times紙によると、Matthew Dentさんにはデザイン料として約3万5000ポンド(約713万円)が支払われたという。
さあ、仕事しようっと(笑)
関連リンク
Britannia rules no more as new UK coins unveiled – Times Online
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