
【chatwork】メールの時代終了のお知らせ:今後の仕事環境を劇的に変えていくコミュニケーションツール『chatwork』
メールは1960年代に開発された技術であり、
大量の迷惑メールやメーリングリストによって、
今や効率のいいコミュニケーションツールではなくなりました。チャットワークはメール・個人向けチャットツールの問題点を
解決したクラウド型ビジネスチャットツールです。
会社に電話がなく、お客と会わない”非常識な会社”で有名なEC studioから『chatwork』(チャットワーク)が一般向けにリリースされました。
概要や使い方などは公式サイト及び大量にリリース記事が出ているので、そちらをご覧ください。
当ブログでは「フリーランス(個人)での使い方や使うにあたっての考え方」を中心に書いてみようと思います。
クラウド型ビジネスチャットツール|チャットワーク
chatwork公式サイト
Skypeを超えたかも! 新生クラウドツール「チャットワーク」がすごい : ギズモード・ジャパン
脱メールの仕事環境「EC studio チャットワーク」を使ってみた (前編) | Lifehacking.jp
脱メールの仕事環境「EC studio チャットワーク」を使ってみた (後編) | Lifehacking.jp
メールを駆逐するために作られたフリーのチャットツール「チャットワーク」登場 – GIGAZINE
ついにリリース!無料で使える新しい時代のビジネスソフトChatWork|ふにろぐ
YouTube – チャットワークデモ – スカイプチャットから乗り換えませんか?!
Contents
まず、登録したら「マイチャット」を使ってみよう
Task Management with PostIt Notes / DamienOz
いきなりですが、チャットなのに他人とのコミュニケーションに使う前に、「自分用のTODOリスト」として使ってみましょう。そこで操作感や使い方も身につくはずです。
くわしくはこちらに詳しく書いてありますが、完全に閉じた状態で自分宛にメッセージを送る(=自分にタスクを振る)ことができます。
私はTODOをGoogleTasksで行っていました。
Tasks
といっても、Gmailから「その他の操作」→「TODOリストに送る」としているだけです。
あまりきちんと管理していません。
いろいろと書きこもうと思っても、スペースが無いですし。
ざっくりと「忘れないようにしようっ」と思い出す程度にしか使っていませんが、さすがに案件が立て込んできた時には、「あれってこないだのメールに書いてあったような・・・・」とうろ覚えの中、延々とメールを辿って確認するということが度々あります。
これまではあとで参照するかもなーと思われる箇所をその都度Google Docsにコピペしていました。
今後はchatworkのマイチャット機能を使って「自分にタスクをふる」ようにすれば、未完了タスクの管理もできますし、メモ代わりになり、期限も設定できますね。
というわけでTODO管理をchatworkに集約することにしました。
GoogleTasksだと、該当するメールにワンクリックで飛んでくれますが、そうした連携機能もchatworkに期待したいところです。
※ここを書いているときに、とても良さそうな、無料のFirefoxアドオン・Chrome拡張機能を発見しました。
「ActiveInbox」です。
Gmailのラベルを使ってタスク管理するツールが名前も新たに『ActiveInbox』として登場! : ライフハッカー[日本版]
試用中ですが、けっこういい感じです!
これについては後日レビューしたいと思います。
チャット、グループチャットはSkypeより使いやすい
操作になれてきたら、他の人をマキコんで、チャットを始めましょう。
コンタクトを追加するには名前やメールアドレスから検索できます。
機能ツアー コンタクト管理|チャットワーク
ここで最初に「ん?」と戸惑うかもしれません。
アドレス帳をGmailのアドレス帳やTwitterID、FacebookIDから簡単にインポートできたりすると簡単でいいのになあ、と思います。そのうち実装されるでしょうけど。
チャットそのものはSkypeを使ったことがある人なら、迷うこと無く使えると思います。
グループチャットでは、相手を指定して話しかける「TO機能」や、特定の発言に対して返信する「リプライ機能」もあります。
グループでのチャットの場合、誰が誰に対して発言しているのか、が分かりにくいことがあります。
多人数間でのやりとりで、誰かがファシリテーション的役割を担うことで、会議自体がスムーズに進むことが多いですが、まさにそうした意味合いを持つ機能です。
で、前述した「タスク機能」を使って、Aさんはこれやっといて、Bさんはこれお願いね、という風に各自で役割分担する際にも、流れることなくタスクとして登録されるので、タスクを振った人も振られた人も忘れることがありません。
クラウドでブラウザベースであることの利便性
10年前のピーヒョロヒョロの時代ならいざしらず、今や常時ネットに繋がっている状態が当たり前になっています。ケータイもスマートフォンが普及し始めています。今は売れているケータイの半分以上がスマートフォンだそうです。
デザイナーだからといって、常にAdobe Illustratorばかり起動しているわけではありません。
むしろ起動している時間は少なくなっています。
代わりに起動している時間が最も長いアプリケーションは何かというと、ダントツでブラウザでしょう。
私はGoogleChromeをメインに使っています。
Google Chrome – ブラウザのダウンロード
理由は簡単。メリットが多いからです。
(1)ブラウジングが早い(新しいFireFox4はかなり早いけどね)
(2)機能拡張・pluginが豊富(FireFoxのものがだいたい使える)
(3)Googleサービスとの親和性が高い(たまにあれれ?って思うこともあるけど)
chatworkはブラウザで使います。しかも推奨ブラウザがChromeです。
Skypeや他のメッセンジャーがアプリケーションであるのに対して、ブラウザベースであることで多大なメリットが生まれます。
(1)マシンごとにアプリケーションをインストールする必要がない
(自宅に母艦マシン、外ではノートでノマド、というスタイルだと複数マシンでの同期が必要になるが、P2Pではないchatworkではそもそも同期の必要がない)
(2)未読・既読管理がバラけない((1)と同じ理由で)
(3)ブラウザならたいてい起動してる(Skypeを起動し忘れることがよくあるので・・・)
使いこなすコツは「掲示板として割り切ること」
開発元EC studioの中の人もおっしゃってますが、チャットだけど、返事をすぐにもらえると思わないで、掲示板だと思うことで、かえってやりとりがスムーズにスピーディーになります。
編集部:たとえば、具体的にチャットをうまく使うためのコツのようなものがあるんでしょうか?
山本:まずチャットワークの使い方として提案しているのが、「返事はその場で返さなくていい」ということです。
編集部:ええっ? それはまた通常のチャットとは真逆の発想ですよね。リアルタイムに相手とやりとりができるから、ビジネスがスピーディーになるのでは?
山本:緊急の用件ならチャットより電話を使ったほうがはるかに話が早いですよ。ですから、チャットワークは通常の業務用で、プライベートな雑談はTwitterやFacebookを使うようにするといった、コミュニケーションのレベルに合わせてツールを使い分けるという発想が必要です。そのため、「チャットワーク」では、あえてオンラインにいるかどうかのステータス表示を設けていないんです。相手がオンラインだとわかると、返事を期待して待ってしまうし、返事がなければストレスになりますから。要望があれば追加するかもしれませんが、今のところは必要ないと考えています。
他にも、チャットは最初の頃は慣れるまでやりとりを切り上げるタイミングが難しくてエンドレスになりやすいので、掲示板と考えるほうがいいでしょう。また、「チャットワーク」にはメッセージが送られると、ブラウザ上にポップアップで表示する通知機能があるのですが、こちらは状況に合わせてオン・オフができるようにしています。
急いでいるときは電話、見てもらうだけでいい場合はメール、ディスカッションが必要な場合はチャット、という使い分けがキモかと。
「メールとチャットの中間」という捉え方が腑に落ちると、これほど合理的なものはありません。
機能改善要望!ここをこうしてほしい!
サービスインしたばかりなのに、使えば使うほど、ここをこうしてほしい!的な要望が出てきますので、備忘録的に書いてみます。中の人がもしかしたら見てくれることを期待して。
(1)他Googleサービスとの連携機能
(a)Gmail
(b)Google Calendar
(c)Google Docs
(2)他Webサービスとの連携機能
(a)Twitter
(b)Facebook
(c)Evernote
(d)Dropbox
(3)スマートフォン対応・アプリ化
(a)iPhone
(b)Android
(1)-(a)Gmail との連携
Searching Gmail for Specific Filetypes / EvanWondrasek
「脱メール」なのにメールと連携ってどういうことだよ、と思われるかもしれませんが、現実はビジネスの現場では未だにEメールがコミュニケーションの主体です。
特に非IT系企業だと「は? スカイプ? 何それ?」的なところが少なくないです。
そうした方がお客さんだった場合、無理にchatworkを勧めても、操作をいちから教えたりしていたら、かえって作業が増えてしまいます。
もちろん長期的には使ってもらったほうがメリットがあるのですが、そんなところまでは個人事業主であるフリーランスには荷が重すぎます。
そういう啓蒙的なところはある程度の規模のIT企業さんに任せましょうww
お客さんとは無理なくメールでのやり取りをしつつ、内部的な連絡機能をchatworkに置き換えて効率化するのが現実的でしょう。
具体的な連携方法としては、chatwork上で「タスクを追加」したら、即座にメール通知する機能が欲しいところ。
通知先をグループ以外(chatworkを使っていない人)も選べると便利ですね。
(1)-(b)Google Calendar との連携
My Google Calendar / paulswansen
最も連携してほしいのはCalendarでしょう。
具体的にはchatwork上で「タスクを追加」したら、即座にGoogleCalendarにポストされるとか。
ポストされるのは任意のカレンダーが選べたり、そのタスク(予定)を共有できたりすると便利。
仲間内での共有はchatwork上で完結できそうですが、例えば他の部署にお知らせ的に通知(メールのCCのような使い方)したり、上記のようにお客さんとのやりとりはメール主体、という場合にも、メール通知してほしいですね。
期限を設定していたらリマインダーも反映してほしい。
(1)-(c)Google Docs との連携
chatworkにはデフォルトで「ファイル送信機能」が備わっています。
Skypeチャットにもあるやつですね。
ちょっとしたファイルをやりとりする際には重宝します。
いちいちメール添付するよりも断然手軽。
chatworkでは、相手にファイルを送信・受信することはもちろん、完全に個人内で使う「マイチャット」ではちょっとしたオンラインストレージ代わりに使えます。(無料プランだと100MBしかないけど有料プランだと4GB!)
が、chatworkのファイル送信機能、正直あんまり使い勝手がよくないです。
単純なテキストファイル(たとえばhoge.txt)ですら、開こうとするとダウンロードが働いてしまう・・・。
ブラウザ使っているのに、わざわざダウンロードしたくない・・・ブラウザでサクっと見たい。
こういうときにGoogle Docsと連携しておけば、別途Viewerは不要ですし、ストレージ容量を気にしなくてもいいですね。
とりあえず、公式に連携サポートしてもらうまでは、自力で何とかするしかないですね。
タスクを振る場合は参照するファイル等をDocsにアップしておいて、共有URLをメモとして書いておくことにしました。
(2)他Webサービスとの連携機能
(a)Twitter と(b)Facebook に関しては主に新規登録時やログイン時に簡単になるかなーとか。
あとは、メッセージを「TO」機能で送った場合、Twitter上のmentionで「◯◯さんがchatworkでメッセージを送っています」とポストされるとか面白そう。
(c)Evernote と(d)Dropbox は前述のDocsとの連携とかぶりますが、ファイルやメモを自分専用のクラウドにも残したいという要望。
自力でコピペしてもいいのですが、ワンクリックでポストできたほうが便利ですよね。
(3)スマートフォン対応・アプリ化
(a)iPhone についてはアプリが開発中で近々公開されるようです。楽しみ!
あと、(b)Android については個人的にはどうでもいいです。
今後Appleが倒産してiPhoneが無くならない限り使うことはありませんので。
と、かなり言いたい放題書きたい放題ですが、こうなったらいいなー、と思うのは自由だろ。
フリーランスとしてchatworkを使う意義
大仰な見出しですが、実際にヒシヒシと感じていることでもあります。
大・中規模の企業、小規模・零細企業、フリーランス、それぞれに得手不得手があり、仕事の進め方も違います。
フリーランスが他に勝てる要素としては、「スピード(小回りの良さ)」が挙げられるでしょう。
大きな資本があるわけでもない、広い人脈があるわけでもない、そんなフリーランスが唯一圧倒的に勝てる要素は「スピード」、それも「意思決定のスピード」です。
クライアントから問われた内容に対して、YesかNoかを返答するのに、基本的には誰にも相談しなくてもいいのですから。
そのスピードをどうやって維持するか。担保するか。
いろんな手段がありますが、このchatworkを使うことも、そのひとつと成り得るのではないでしょうか。
ビジネスのスピードを最先端から加速させるには、このchatworkを始めとした新しいITツールを積極的に使って、自分のモノにしていくことを激しくオススメします。
最後に懸念されること
コンセプトやいろんな機能を見て、とてもこれからの可能性を感じるツールだと思っています。
ただ、ひとつ気になることが・・・。
EC studio ってどうしても「Windows中心」なんですよね・・・・。
まあたいていの企業はビジネスでWindowsマシンが多いわけですし、当たり前といえば当たり前なんですが。
どうもMacは後回しにされてるっぽい気がする。
こればっかりは主観ですが・・・・(;´Д`)
これが唯一の懸念材料です。
それ以外はいまのところ、とても良いツールだと思うので、使っていきたいと思います!
もし、ここまで読んでchatworkを使ってみたいと思われた方、
アカウントをとったら、「gladdesign」で検索してみてください。
無料プランではコンタクト数が40までなので、増えてきたら有料プラン(それでも400円/月)にしたいと思います。
こういうツールは普及してある程度の人数が使わないと魅力が半減してしまうので、ぜひぜひ普及してほしいです!