テレビの「情熱大陸」って割りと好きで、ていうかかなり好きでよく観るのですが、今日は『ノマドワーカー・フリーランス安藤美冬』ということで期待しつつ、でも仕事しつつ、音声は消して字幕オンでチラ見してました。
見終わった後、なんとも得体のしれない、すっきりしない、モヤモヤした気持ちがあったので、まとまらないままブログにして解析したいと思います。
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「ノマドワーカー」という働き方をご存知だろうか。働く場所を限定せず、パソコンや携帯端末を片手に『ノマド=(遊牧民)』のように街中のカフェや無線LANを完備したスペースを渡り歩いて仕事をこなす人たちのことをそう呼ぶ。安藤美冬は2年前に大手出版社を辞め、ノマドワーカーになった。営業はしたくない。スーツを着たくない。ツイッターやブログで自らの働き方、やりたいことを発信するうちに、人々はなぜか彼女に魅了されていく。「仕事を下さいと言ったらその時点で上下関係が生まれるから(言わない)」と言い切る安藤。でも何故か彼女に仕事を依頼したくなる、その魅力とは一体何なのだろうか?
どうでもいいけどTBSのサイトは右クリック禁止なのか。日経新聞みたいなしょうもないことは辞めてもらいたいですな。
で、番組の内容ですが、 @kenji904 さんのこの記事『情熱大陸の安藤美冬さんのノマドワーク特集の反応がtwitterとfacebookであまりにも違いすぎて興味深い。 | 東京ノマド営業所』がとても簡潔に的確に書かれてあったので、一読することをおすすめします。
なぜ番組を観てすっきりしないのだろうか、と考えてみたのですが、ノマドとかフリーランスとか新しいワーキングスタイルとか、それらしい旬なキーワードを使っているけど、それとはあんまり関係なくて、単にこの人(安藤美冬さん)だからできたこと・やっていることを追いかけているだけじゃん、と思ったからでした。
もちろん情熱大陸という番組がそういう個人にフォーカスしたドキュメンタリー番組なので、当たり前といえば当たり前なんですが。
今回初めて安藤美冬さんを知りました。
▼Moving spree!
この人はこの人ですごいひとなのだろうと思いますけれども、これを見た頭の悪い人や何も知らない若い人たちが、この人をフリーランスの代表とか、典型的なノマドワーカーだとか勘違いしなければいいなあ、と切に願う次第です。
いいとか悪いとかは別にして、テレビなので仕方ないし、ある意味当たり前なのですが、この人は特に特殊な人、なのだろうと思います。
そうだからこそ取材対象にもなり、放送されるだけの価値(衆目を集める・視聴率が取れるなど)があると判断されたのでしょう。
決してフリーランスの人間が全てあの人のようにはっきりきっぱりとモノを言う人なわけではないし、営業しない!無料イベントはしない! とある意味強気な発言を堂々と言ってのけるわけでもないですし。
ほとんどのフリーランスが苦しい、しんどい、明日の保証も何もない中で頑張っているわけで、そういう状況下において「営業しない」というスタンスは新鮮だし、興味を引くポイントではあると思います。
Twitterなどのソーシャルメディアを使えばバンバン仕事が来る的な言い回しがあったように見えましたが、ちょっと考えれば分かることですが、実際にそんなことが普通に起こるはずもなく、この人だからそういう状況があった、というだけのことですので、また勘違いさんが大量に発生するのだろうなあと思います。
そしてそういう人たちを囲い込んで「ブログやTwitterやFacebookでソーシャル活動してSEOをうまくやればアクセスが上がって注文や問い合わせがバンバン来ますよ!」とか言う、あんたちょっとアタマおかしいんじゃないと言いたくなるような自称コンサルタントな人たちが大量に発生してますますカオスになっていくんだろうなあ、と思うとやるせなさ倍増です。
▼情熱大陸のFacebookページ
▼Twitter / 検索 – #jounetsu
▼安藤美冬(フリーランス): 過去の放送 – 情熱大陸
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ピンバック:【ほぼ日嬉志屋】2012/04/16-22 : 情熱大陸「ノマド」、甲府出張 | glad design blog - Crazy One -