DIY Planner – Franklin Covey Compact Size / NapInterrupted
『7つの習慣』という大ベストセラービジネス書があります。
もちろん、多くの人が読んだからこそベストセラーなわけですが、それでもまだ読んだことがない、名前さえ知らない、という人もいることでしょう。
たしかに原書(といっても翻訳されたもの)はとっつきにくいですね。
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そこで、まずは「7つの習慣」の世界へ一歩踏み出すために、マンガで読んでみることをオススメします。
マンガ版はこちらです。
内容紹介
世界で3000万部、日本国内で160万部を突破した自己啓発本の金字塔『7つの習慣』が初のまんが化! 大ヒットした『まんがと図解でわかる7つの習慣』よりもさらにわかりやすく、エッセンスをまとめました。亡き父のバーを再開すべく、バーテンダーを目指す主人公・歩が勤め始めたバー・セブン。そこへ訪れる人々の悩みと気づきが、7つの習慣の要点とリンクし、読み応えのある物語となっています。自分を変え、人生を変えたいと願うすべての人に。
「7つの習慣」とは何か
ひとことで言うと、アメリカのスティーブン・R・コヴィー博士がアメリカ建国以来、200年間に発刊された“成功に関する文献”を研究、それらを体系的にまとめた成功哲学本、ということになります。
原著は英語で、日本語訳されたものは1996年に初版発行されましたが、いまだにベストセラーだということです。
個人的には中学や高校でも触れるべき内容かと思います。
ただやはりとっつきにくさはありますので、まずはマンガ版で通読されることをオススメします。
要点メモ
インサイドアウトで世界を見る
ほとんどの人は自覚はないですが、人はものごとを「見たいように見ている」のだそうです。
つまりどういうことか、というと、ものごとをあるがまま受け入れているのではなく、自分が思っているように物事を解釈している、自分に都合のいいように解釈していると言えると思います。
ある一面だけを見て、◯◯だと決めつけるのはよくないこと、というのは理屈では分かっているはずなのに、ついつい自分なりの解釈で判断してしまっている、というケースは多いでしょう。
例えば親が子どもに対して「最近は反抗期で言うことを聞かなくて・・・」と嘆いている一方で、子供の方は「どうして親は分かってくれないのか」と思っているなど、同じ事象を立場が違えば正反対の受け取り方をしてしまうものなのです。
だから、まずは物事の見方を変えて自分が変わっていかないと、周囲のものごとも変わることはない、ということを理解しなければなりません。
こういう考え方を「インサイド・アウト」といいます。
自分自身の内側から物事を見る、何か問題があればそれはいつも自分の中にある、ということ。
いい結果を得たいなら、ものの見方を変えるしかない(=パラダイム・シフト)。
自分が変われば相手も変わる、ということを大前提にすることから始まります。
最近多いように思いますが、いわゆる「他責」傾向のある人、なんでも他人のせいにする人、いますよね。
子どものうちはみんなたいていそういうものの見方をしていると思います。
「◯◯くんがやったから(ぼくもやっていいはずだ)」
と子どもが言ったら、
「じゃあ君は◯◯くんがおもちゃをよこせと言ったらあげるのか?」
と親なら言うでしょう。
他人のせいにしていてはいけないということを教えるはずです。
ただ、大人になっても、年寄りになっても何でも他人のせいにする人っています。
そういう人はものの見方を変えない限り、ずっと他人のせいにし続けるのでしょう。
そういう人を見てつくづく思うのは、そういうものの見方になっている自分、というものを客観視できておらず、傍から見るととても滑稽で、且つ「ああはなりたくないよね」と思ってしまいます。
私自身はこの「パラダイムシフト」が「7つの習慣」のひとつに数えられておらず、「大前提」となっている点に、ある意味では7つの習慣以上に大切な視点・気づくべき点であるように思えてなりません。
7つの習慣とは
- 第1の習慣 主体的であること
- 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
- 第3の習慣 最優先事項を優先する
- 第4の習慣 win-winを考える
- 第5の習慣 先ず相手を理解し、理解される
- 第6の習慣 シナジーを創りだす
- 第7の習慣 刃を研ぐ(自分を磨く)
その上で人間の成長プロセスを当てはめています。
成長プロセスは、
「依存」決断や方向性をすべて相手や周囲に任せている状態
↓
「自立」自分で決断・方向性を決め、周囲に左右されない状態
↓
「相互依存」自立した者が集まり、協力して相乗効果を生み出す状態
という3ステップであるとしています。
その3テップのうち、
「依存」→「自立」では第1〜3の習慣(=私的成功)
「自立」→「相互依存」では第4〜6の習慣(=公的成功)
が関係しています。
そしてさらに知力や体力を整え、人間関係を広げて人としての外枠を広げていくことが第7の習慣とされています。
まずは私的成功があって、はじめて公的成功が成し得るのです。
第1の習慣 主体的であること
自分の性格や自分の行動は「自分の選択」が積み重なった結果です。
ですから、例えば仕事などで自分の力が発揮できないことを環境や状況のせいにするのは、単なるワガママでしか無く、「何もしません」と言っているのと同じだとしています。
人は「与えれた環境で、どう振る舞うか」でしか前に進むことはできないのです。
例えば会社の上司が気に入らない、という状況で、
「上司からは何も学ぶことはない」と思っていても、「何も学ばない」という「選択」をしたのは自分。
「何も学ばない=行動しない」ことを選択しておきながら「実力が発揮できない」というのはただ文句を言っているだけ。
どんな些細なことでも「自分で選ぶ=主体的になる」ことを意識しないといけないとしています。
その際、注意すべき点があります。
それは、自分が行動しても変えられないことに思い悩まないこと。
雨が振ってきて、空に向かって文句を言っても雨は降り止みません。
「自分が変えられること=影響の輪=行動」と
「自分では変えられないこと=関心の輪=結果」を
きちんと分けて考えることが大切です。
よく言われているのは、
「過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる」
という言葉です。
私はこの言葉を初めて聞いた時、ハッと息を呑みました。
たしかにそうだ、過去に起こったこと、すでに過ぎ去ってしまったことをあれこれと思い悩んでも、ほとんどの場合よいアイデアが湧くわけでもなく、次に繋がることは少ない。
もちろん冷静に分析し、チェックし、次回への「カイゼン」とするのであれば話は別ですが。
同じように「相手の行動・言動」をあれこれ嘆いても始まらない。
それはそもそも変えられる領域ではないのですから。
自分が変えられること=影響の輪、それのみに意識を集中し、
自分では変えられないこと=関心の輪については「起こるべくして起こった結果」として受け止めるように気持ちをコントロールすることで、ずいぶんとラクになるのではないだろうか、と思います。
ただ、これは「他人については諦めろ」という意味ではないです。
この点は注意が必要。
他人の振る舞いそのものは変えられないですが、その他人とコミュニケーションしていく際、何らかの「約束」をすることもあるでしょう。その約束をきちんと守ることは自分の振る舞い次第なのです。
もっと言うと、約束自体は自分と他人との双方が交わすもの、持ち合わせるものですが、「約束を守ること」そのものは自分の振る舞い、自分の行い・行動なのです。
つまり自分の行動=影響の輪ということにです。約束を守ることは主体性の本質なのです。
次回以降は第2の習慣から順次ご紹介していきます。
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