こんな夜中にあまり気分のよくないニュースを目にした。
俳優の瑛太さんの父親が自宅で首を吊って自殺したというのだ。あまり芸能人には詳しくはないが、瑛太さんくらいは知っている。
いま、いちばん売れている俳優さんのひとりだ。 そんな売れている俳優を我が子に持つ父親が自殺、というのはなかなか理解しがたい。 少し前の僕なら、迷わず
「何があっても、どんな理由があっても、自殺はいかんよ」
と胸をはって言えた。 今は、ちょっと胸を張れない。
自殺はいかん、とは思うけれども、果たして自分が彼、瑛太の父親の立場だったら、どうだろうか? ネットニュースでは、首の手術の術後の経過が思わしくないとか、
経営する焼肉店のことなどで悩んでいたという。 もし、自分が、怪我や病気になって、その治療などで多大な迷惑をかけてしまうとしたら、
果たして自殺はいかん、と言い切れるだろうか? 妻や子どもに大きな負担がかかるのなら、いっそのこと・・・・。
と思わなくも無い。 実行はしない(怖くてできない)が、気持ちは分かる。気がする。
自分が傷ついたり、痛い思いをするのは構わないが、
家族や近しい人が傷つくのは耐えられない。 大切なものを持つ、というのはこういうことかな、とも思う。