妻からのクリスマスプレゼントでチケットをもらったので観に行ってきました。
妻と子どもたちはまだ熊本なので、ひとりで行って来ました。
ひとりで映画館で映画を観るなんて、学生の時以来かもしれません。
photo credit: Johnson Cameraface via photopin cc
家から近い川崎のチネチッタで観ることにしました。
▼チネチッタ【川崎・映画館】公式サイト
洋画でも吹き替えで観たい派なので吹き替え版の時間を調べたら、1日に1回しかやっていないようなので、15:30からの回を選択。
早めに行って座席を指定。
1時間くらい待つことになったので、スタバで仕事してました。
5分前に館内へ入りました。
祝日だし、家族連れが多かったらなんかやだなあ、と思っていましたが、館内はガラガラ。
空いててラッキーでした。
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ストーリー(あらすじ)
ヒュー・ジャックマン主演、「ナイトミュージアム」のショーン・レビ監督で、ロボット格闘技を通じて父子が絆を取り戻していく姿を描く。2020年、リモコンで遠隔操作されたロボット同士が戦う“ロボット格闘技”が大流行。プロボクサーからロボット格闘技の世界に身を転じたチャーリーは、スクラップ寸前のロボットを闇試合に出場させて一攫千金を夢見ていた。そんなある日、離婚のため離れて暮らしていた11歳の息子マックスを預かることになり、慣れない父子の共同生活が始まるが、廃工場で旧式ロボット「ATOM」を発見したことから2人の運命が大きく変わっていく。共演に「ハート・ロッカー」のエバンジェリン・リリー、アンソニー・マッキー。
キャスト・スタッフ
キャスト: | ヒュー・ジャックマン、エバンジェリン・リリー、ダコタ・ゴヨ、アンソニー・マッキー、ケビン・デュランド、ホープ・デイビス |
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監督: | ショーン・レビ |
製作: | ドン・マーフィ、スーザン・モントフォード、ショーン・レビ |
製作総指揮: | ジャック・ラプケ、ロバート・ゼメキス、スティーブ・スターキー、スティーブン・スピルバーグ、ジョシュ・マクラグレン、メアリー・マクラグレン |
原作: | リチャード・マシスン |
原案: | ダン・ギルロイ、ジェレミー・レビン |
脚本: | ジョン・ゲイティンズ |
撮影: | マウロ・フィオーレ |
美術: | トム・マイヤー |
編集: | ディーン・ジマーマン |
衣装: | マーリーン・スチュワート |
音楽: | ダニー・エルフマン |
作品データ
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感想
この映画はテレビでも派手にCMをやっていたので、ご存知の方も多いと思います。
「リアルなロボットが闘う」
「父親と息子の物語」
「スピルバーグがプロデュース」
これだけで見る価値ありでしょう、とすぐに思いました。
で、CMが流れるたびに「これ観たいなあ〜」とぶつぶつ言っていたのを妻が見かねてチケットを1枚、プレゼントしてくれたというわけです。
下馬評では「ロボット版ロッキーでしょ」というような声が多いようですが、見たあとではそんなこと言えなくなります。
ネタバレするのでストーリーは書けませんが、いちばん感じたのは、
「父親とはどうあるべきか」
ということ。
ヒュー・ジャックマン演じる父親チャーリーは、子どもを育てることから逃げ、離れて暮らしていたところに、ある日突然子どもがやってくる。
戸惑い、うまくコミュニケーションがとれない。
どう接していいのかわからない。
父親って、母親と違って生まれてきて初めて実感するんです。子どもの存在を。
お腹の中にいるときにはやっぱり実感って正直無いんですね。
そんな感覚に近いのかなと思いました。
でもやっぱり自責の念があって、どうにかして償いたいという気持ちもある。
自分ではあまり認めたくはないけど。
でもうまく言葉にできない。行動にも示せない。
だからぶっきらぼうに振舞ってしまう。
過去の栄光を引きずってもいる。
カッコイイところを子どもに見せたいと思っている。
ダメなところは見せたくないと思っている。
どこの父親も同じなんだなーと思い、少しほっとしました。
子ども・マックスは11歳ながら、強情で思った方向へまっすぐに進む。
たとえ周りからなんと言われようとも。
大人は心配し、先回りして、あれこれ手を尽くすけど、子どもにとっては大きなお世話。
やりたいことをやりたい。突っ走りたいのです。
でも、マックスは母親を失い、愛情に飢えています。
突っ張っていても、どこかに幼さを残している。
抑え切れないエネルギーを何かにぶつけたい。
誰かに受け止めてもらいたい。
そんな不器用なふたりを繋ぐのがロボット。
ゴミ捨て場で拾った、時代遅れの旧式ロボット・ATOM。
父親と息子って、何かしらの「オモチャ」でコミュニケーションをとるんです。
この場合の「オモチャ」は文字通りの玩具だけでなく、
例えば野球だったりサッカーだったり。
ウチだとレゴとか、仮面ライダーとか。
宮崎駿作品『崖の上のポニョ』なら、船との交信に使うライトだったり。
チャーリーとマックスも、ロボットを通して、少しずつ少しずつ、距離が縮まっていく様子が描かれ、とても共感しました。
圧巻はなんといってもラストファイト。
よくハリウッド映画ではラストシーンからストーリーを組み立てる、なんて言いますが、まさにそんな感じのストーリー展開。
すべての要素がラストに向かって結実していく様は胸を熱くし、ATOMといっしょに拳を振り上げてしまいます。
そして涙。また映画を観て泣いてしまいました・・・・。
今回ひとりで観ましたが、もういちど、息子と観てみたいです。
でもまだ早いかな。
8〜10歳くらいがいいかな。
そのころまでに、もっともっと息子とちゃんと向き合っていられる父親でありたい。
そう思いました。
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