最高に面白い! 笑いあり、涙あり、ハラハラドキドキあり、サプライズあり、感動あり、オチまでしっかり気が抜けない、こんな時代劇が見たかった、と思わずにはいられない。 単館上映から大ヒットしたのも大納得。 第48回日本アカデ […]
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【MOVIE】『怪物』(2023:日本)他者との対話で己を知ること
そのラベリングは正しいと言えるのか?
そんな問いを思い浮かべたのだが、観終わって、自分自身に自信がなくなってしまった。
他人の、ある一面だけを見て分かった気にならないように気をつけていても、見えていないことを理解することはとても難しい。
バイアスを持たずに、状況から事実だけを積み上げたつもりが、実は全く違う真相を持っていたりする。
事実がもしかしたら事実ではないかもしれない、と疑い始めたら、では何を信じればいいのだろうか?
【BOOK】『告白』湊かなえ:著 全員が拗らせた結果としての悲劇とほんの少しの希望の光
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
中学校の終業式のホームルームで女性教師が告白する。
登場人物全員がどこか歪んで拗らせている。
その歪みは、それぞれの主観で綴られた「独白(モノローグ)形式」の文章によって、より際立っている。
衝撃的なラストに息を飲む、第6回本屋大賞受賞作。
【MOVIE】『オデッセイ』サバイバルにはユーモアを
火星でのミッションの最中、トラブルによって取り残されてしまったマーク・ワトニーは奇跡的に生きていた。自らの知識と知恵で、自分以外誰1人いない火星で生き延びるサバイバルSF。
【BOOK】『舟を編む』三浦しをん:著 言葉によって救われる旅
人類が言葉(言語)を使い始めたのは、約10万年から8万年前くらいだとされている。 それぞれの地域でそれぞれのコミュニティを形成するにあたっては、言葉がなければ実現しえなかっただろう。 その言葉を、言葉の意味を、語釈を、簡 […]
【BOOK】『世界から猫が消えたなら』川村元気:著 人生を形作るもの
余命わずかであることがわかった主人公・僕は、突然現れた自称・悪魔に取引を持ちかけられる。
「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」
自分の命と引き換えに、世界から何かひとつが消えていく。
愛すべきものたちが次々となくなっていくことで、紐づいていた関係や思い出も、まるで今までも存在しなかったかのように世界は変わることはない。
果たしてそれは本当に「いらないもの」だったのか。
いや、世界には「必要なもの」など本当はなかったのだろうか。
喪失の物語であると同時に、生きることの意味、かけがえのないもので溢れた世界をどう泳ぐかを問う、現代の寓話だ。
【MOVIE】2023年に観た映画感想メモまとめ
今年も早いもので終わりである。
2023年に観た映画は19本。
「Filmarks」というWEBサービスで記録をつけている。
ブログで書いたものもあるが、書いていないものもある。
なお、ネタバレ前提で書くのでご注意されたし。
★の評価は観終わった直後の気分でつけているので、参考になるのかならないのかはあなた次第なので文句を言われても知らぬ。
【MOVIE】『ノマドランド』(2021:アメリカ) 居場所を探し続ける者
パソコンを持ち歩いてカフェをウロウロしながら仕事をする、といういわゆる「ノマドワーカー」の話ではない。
2008年のリーマンショックによる経済恐慌の煽りを受けたリタイア世代が生活のために家を売り払うこととなった。
多くが自家用車に最低限の家財道具を積み込んで寝泊まりしながら、季節ごとの仕事を求めて各地を”遊牧”することになる。
安い時給の肉体労働をしながら各地を転々とする「現代のノマド」たちは、それでも同じ境遇の”仲間”たちと互いを支え合うことを忘れてはいなかった。
【MOVIE】『すばらしき世界』生きづらいけれどあたたかい、この世界の空の下で
生きづらい、と感じるのはいつも決まってマイノリティの側だ。
人生の大半を刑務所で過ごした主人公・三上は13年ぶりに出所し、保護司のもとで自立を目指す。
そこに三上の更生をテレビ番組にしよう企むマスメディアが近づくが、知れば知るほどこの世界の生きづらさの仕組みが見えてくる。
社会の片隅で生きる人間の小さな「やり直し」の物語は、自分自身の問題として私は捉えた。
【MOVIE】『PLAN 75』自らの生死は選択すべきことなのか
令和版『楢山節考』なのか。
75歳以上の後期高齢者に自ら生死の選択を保証する制度「PLAN75」が国会で可決・成立した日本。
少子高齢化が社会問題として深刻さを増す時代、解決策のひとつとして導入された制度に翻弄される人々を描く衝撃作。
第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品、新人監督賞にあたるカメラドールのスペシャル・メンション(特別表彰)を受けた。
【BOOK】『天地明察』冲方丁:著 天と地と人間の営みを映し出す大河浪漫
星が人を惑わすのではなく、人が天の理を誤っているのだ。
天の定石を正しく知ることが「天地明察」である。
碁打ち衆四家の安井家嫡男である春海は武士ではないのに帯刀を命じられながらも、日々算術に心惹かれる。
ある時、神社の絵馬に描かれた算術の難問を一瞥して即解答する存在に心奪われる。
本人の意思に関わらず徐々に時代を覆す大きな仕事に抜擢され、ついには日本の全てを司る暦を打ち立てる。
時代に選ばれ、時代を作った男の、友情と信念の大河浪漫である。
【MOVIE】『シン仮面ライダー』感想 孤独と向き合い乗り越えていくヒーローの物語
まず、初見で面白い作品だ、ということはわかったのだが、なぜ面白いと感じたのかを説明しようとすると非常に難しい作品だ、ということにも気付かされた。
だが、本作は『シンウルトラマン』同様に、孤独なヒーローが自閉の世界から人を信じることで成長する物語だ。
【MOVIE】『AWAKE – アウェイク』 挫折と葛藤と欲望にまみれた覚醒の物語
挫折を知った若き棋士がAI将棋ソフトを開発し、ライバルに再び挑む物語。
2015年に開催された「将棋電王戦FINAL・第5局」、実際のプロ棋士と将棋ソフトウェアによる戦いに着想を得て作られたが、ストーリーはオリジナルである。
AI=人工知能が人間を凌駕する、と言われて久しい。
chatGPTの劇的な流行で、より現実味を帯びている昨今、その歴史の転換点と言ってもいい将棋戦を極上のエンターテインメントとして魅せている。
主人公・清田英一の挫折と目覚め、人生を生きる喜びをつかみ取る中での苦悩と葛藤。
コンピューターや人工知能の専門用語、将棋の世界の厳しさなどに惑わされてはいけない。
これは人間の泥臭い汗の、匂い立つような青春の映画である。
心臓に悪い。
正直これほどまでに「ハラハラドキドキ」がストレートな感想になる作品は他にないだろう。
原作なしのオリジナル脚本ながら一瞬も飽きさせない展開と、絶妙に全部を見せないがしかし地上波テレビでは放映できそうにないギリギリのラインを攻めるグロテスク表現、文句の付けようがない豪華キャスティング、それらを見事なバランスで成立させた近年まれに見るエンターテイメントの傑作だ。
【BOOK】『罪の声』塩田武士:著 過去を振り返るだけではない未来へつながる希望の物語
実際にあった「グリコ・森永事件」をモチーフとした傑作長編小説。
もちろん本作はフィクションだが、犯行声明や事件発生日時など、可能な限り史実に基づいて描かれている。
これはフィクションの皮を被った、限りなくノンフィクションに近い犯罪の記録と、過去を振り返るだけではない未来へつながる希望の物語だ。
第二次世界大戦時、ドイツ軍の最強の暗号「エニグマ」を解読したイギリスの天才数学者アラン・チューリングをモデルとした実話がベースとなったヒューマンドラマ。 天才であるが故に純粋で、マイノリティであるが故に孤独な、そして愛に […]
【MOVIE】2022下半期に観た映画感想メモ
今年も早いもので終わりである。 上半期のまとめを書いたので、下半期も書く。 なお、ネタバレ前提で書くのでご注意されたし。 ★の評価は観終わった直後の気分でつけているので、参考になるのかならないのかはあなた次第なので文句を […]
【MOVIE】『シン・ウルトラマン』自己犠牲と人類讃歌と愛を教えてくれるヒーローの物語
自己犠牲と人類讃歌と愛
この映画を一言で言うならば「自己犠牲と人類讃歌と愛の物語」だと私は思った。
【MOVIE】2022上半期に観た映画感想メモ
今年も早いもので折り返し地点になる。
今年は貪欲に映画を観て小説を読んでいる。
ここで2022年上半期のまとめをしておきたい。
映画を感想メモとして記事にすることもあるが、都度映画レビューアプリでメモしているので、そこから抜き書きしておく。
【MOVIE】『楽園』本当に悪いのは誰なのか
観終わった後、何とも言えない、胸の深い部分にドロドロとしたヘドロのようなものがべっとりと張り付いていて、それがボタボタと床に落ちていくような、そんな不快だけれど、これで少しつまりが取れて安堵できるような、そんな不思議な感 […]
【ほぼ日嬉志屋】20130715:『モンスターズ・ユニバーシティ』を家族で観てきました!
海の日の本日、映画『モンスターズ・ユニバーシティ』を観てきましたよ!
【MOVIE】2012ロンドン・パラリンピックのTV-CMが素晴らし過ぎて鳥肌が!
あまりにも感動して鳥肌が立ったので紹介せずにはいられない。
【Movie】『リアル・スティール』父と子の絆を取り戻す超感動作 ★★★★★
▼リアル・スティール 妻からのクリスマスプレゼントでチケットをもらったので観に行ってきました。 妻と子どもたちはまだ熊本なので、ひとりで行って来ました。 ひとりで映画館で映画を観るなんて、学生の時以来かもしれません。
またこの日がやってきました。今年も。 12月8日はJohn Lennonが凶弾に倒れた日であり、太平洋戦争が始まった日であります。 12月8日 – Wikipedia 31回目の命日となります。
これは、「仮面ライダー」に夢見たすべての人々に贈る、奇跡のロマンである。 以前から息子と約束していた映画を観る日。 観るのはもちろん「仮面ライダー」!。 前日はライダーのお面『なりきり仮面ライダーオーズ』をかぶってテンシ […]
【CM】最近お気に入りのCM:東京ガス「家族の絆・お弁当メール」篇
Uploaded with Skitch! そういえば、毎日弁当作ってもらってました。 親になってみて、初めてわかる大変さ。 いや、まだまだわかっていないのかもしれない。 だってまだ弁当を作っているわけじゃないから。 最 […]
またこの日がやってきました。今年も懲りずに。 12月8日はJohn Lennonが凶弾に倒れた日であり、太平洋戦争が始まった日であります。 12月8日 – Wikipedia 30回目の命日となりますね。
Ustream、iPhoneからライブストリーミングが可能な『Ustream Live Broadcaster』を公開 – iPhone・iPod touch ラボ ついにライブストリーミング配信をiPhon […]
今年も懲りずに。 12月8日はJohn Lennonが凶弾に倒れた日であり、太平洋戦争が始まった日であります。 12月8日 – Wikipedia
以前から当ブログでもご紹介してきましたが、Mac好きのためのドキュメンタリー映画『MacHEADS』がついに公開されました。 【動画】Mac好きのMac好きによるMac好きのための映画「MacHEADS」予告編 【Mac […]