これは、「仮面ライダー」に夢見たすべての人々に贈る、奇跡のロマンである。
以前から息子と約束していた映画を観る日。
観るのはもちろん「仮面ライダー」!。
前日はライダーのお面『なりきり仮面ライダーオーズ』をかぶってテンションマックスな息子。
そしてなぜか妻の職場の同僚(女性:20代中盤)のヒーロー物大好きなMちゃんもご一緒にw
おとうふ日和:仮面ライダー好き仲間
というわけで、川崎チネチッタへレッツラゴー。
チネチッタ【川崎・映画館】公式サイト
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オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
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結論から言うと、子ども向けというよりも完全に親世代を狙った内容である。
ネタバレするとアレだが、おおまかなストーリーを。
1971年、仮面ライダー1号・2号によりショッカーは壊滅し、世界に平和がもたらされた。
そうして今日の僕らの世界があるわけだが、もし、当時、仮面ライダーが負けていたら・・・。
全世界のほとんどをショッカーが支配し、ライダー1号2号はショッカー怪人の頂点に君臨する。
当然、歴史上そのほかのライダーたちは誕生しなかったことになる・・・・。
ショッカー以外の人間はショッカーに選ばれたエリートとそれ以外とに分けられ、選ばれなかった人たちはスラム街を形成。
子ども達はスリや窃盗など悪事を繰り返す混沌とした世界へ・・・・・ 。
そんな世界を変えるためには、1971年、つまり40年前に戻って、過去を変える必要がある。
タイムトラベルできるデンライナーで電王・オーズは40年前にタイムスリップする!
という感じ。
タイムトラベルものが大好きな僕にはたまらない内容である。
30代のおっさんは何としてでも観ておいたほうがいいだろう。
なあに、子どもがいなくても恥ずかしがることはない。
大人ひとりで日曜日の昼間に見に来ている勇者がいたぞ(そのとなりに座って観た僕w)。
東京新聞:仮面ライダーシリーズ40年 団結する姿、勇気与えたい:放送芸能(TOKYO Web)
鑑賞前の注意事項。
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「仮面ライダー」はいまや日本の”文化”である。
いまや世界中で「MASKED RIDER」として絶大な人気を誇っている。
masked rider – Google 検索
欧米のいわゆる「ヒーロー」は圧倒的な強さで圧倒的な悪に対峙し、制圧する。
分り易くないと成り立たないという文化的土壌がある故、それがある意味限界でもある。
ただ、現実社会は「正しいか悪いか」という単純な構図には感じられないことが多い。
我々大人は、いま世界で起こっていることが「正義か悪か」を子どもに教えることに困難を感じています。
しかもそれは今に始まったことではない。
40年前の1971年も同様に、混沌とした社会にあって、当時の大人たちも同様に悩んでいたのです。
そうした日本の中で日本のマーケットを見据えて作られる「仮面ライダー」は、やはり日本からしか生まれ得なかった作品であり、文化です。
1998年1月28日、原作者である石ノ森章太郎氏が逝去。享年60歳。
彼は仮面ライダーに関して、こういうコメントを残しています。
故石ノ森章太郎氏のコメント
歪んだ道を歩いている”文明(テクノロジーに代表される)”に対する自然からの反逆。
その警告のための使者として、実は「仮面ライダー」は誕生した。
ナニが正義でナニが悪かが判然としない社会で、
「正義が必ず悪に勝つ」という単純で当然だが大切な構図(信念)を、
子ども時代にキチンと意識の中に留めていただけさえすれば、
それはそれで十分意味のあることだ、と思う。石ノ森章太郎
彼の思いは、少なくとも僕には伝わっています。
だって、仮面ライダーになりたいと思い、それは少なからず「正しきこと」を成すために社会に生きることを教えてくれたのだから。
あなたはどうですか?
あなたが今やっていること、子どもに胸張って「正しい」と言えますか?
僕はずっと、「正しい」と言えることをやっていこうと強く思いました。
「人生で大切なことはみんな仮面ライダーから教わった」世代ですから。