今年も早いもので折り返し地点になる。
今年は貪欲に映画を観て小説を読んでいる。
ここで2022年上半期のまとめをしておきたい。
映画を感想メモとして記事にすることもあるが、都度映画レビューアプリでメモしているので、そこから抜き書きしておく。
尚、映画といっても映画館での鑑賞に限らない。
というかほとんどが動画配信サービス(しかもAmazonPrimeばかり)だ。
あ、あと、ネタバレ前提で書くのでご注意されたし。
★の評価は観終わった直後の気分でつけているので、参考になるのかならないのかはあなた次第なので文句を言われても知らん。
使っているレビューアプリはこちら。
国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューアプリ
ーーーーーネタバレ注意ーーーーー
2022/01/08
Contents
『トゥモローウォー』
何の気なしにふらっと見はじめてしまったが、なんだこれ、すげえおもしろいじゃないか。
SF、VFX、 ミリタリー、 アクション、 タイムリープ、謎の敵、 父と息子の確執、 父と娘の愛情、男気の友情、 分かりやすいストーリー、 絶妙な伏線と一気に畳みかける回収、 クライマックスにかけての白兵戦、 そしてアメリカンなハッピーエンド・・・。
あらゆるヒット映画のいいとこどりのてんこ盛り。 これだけの要素を破綻なく詰め込みつつ、飽きさせず一気に魅せるとは。
これは映画館で観たかった。たぶんポップコーンは余るはず。
2022/01/14
『レディ・プレイヤー1』
これはどれだけサブカル教養があるのかを試される作品だ。私はまだまだだな。精進せねば。
さすがスピルバーグ、 文句のつけようがない。強いて言えば、もうひと盛り上がりあってもよかった。飽きさせない展開だったし。
第三の試練がアタリのゲームってところもいい。作った人へのリスペクトがないと解けないんだよな。うんうん。
締めの台詞がいいじゃないか。
たまの休養は必要よ。ゲームに生きるのではなく、リアルを生きろってね。
2022/01/27
『アイアムアヒーロー』
グロいのは苦手なのに観てしまった。 ゾンビ映画だからストーリー性は問われるべきではないのかもしれないが、なんだか内容が薄っぺらいなあ、と思ってしまった。
主人公が漫画家アシスタントであることの必然性とかもないし、なんで猟銃持ってんだとか、漫画家アシスタントとのつながりが見えないし。
怖いものやグロいものを直接描写しているせいか、怖いと言うよりただただ気持ち悪かった。
怖さを追求するなら、直接的な表現ではなく、匂わせる表現とか、 婉曲表現でないと、怖さが来ないと思う。
キャストは豪華。 長澤まさみと有村架純というこれ以上はない贅沢なキャスティングをまったく活かしきれていない。
結局、有村架純の役はなんだったんだろうか。
最後までなぜゾキュンになり切らなかったのかもわからないままだし、最後にすごい力を発揮してゾキュンを片づけるわけでもなく、なんだったんだろうか。
でもこの2人がなかったらスコア0.5くらいだなあ。
ラストも弾切れのあと、どう解決するのかと盛り上がっておきながら、アッと言わせるような展開もなく・・
まあ、ゾンビ映画だからこんなもんなのかな。
2022/01/28
『チャッピー』
実はあまり期待はしていなかったが、意外と良かった。
ざっくり言うと、 「ロボコップを現在考えられているテクノロジーを使って描き直した」といった感じ。
ツッコミどころはまあまあたくさんある。
南アフリカとはいえ、 軍事兵器を開発・販売している企業のトップ開発者が割と安そうな車で出勤とか、普通はそれくらいの地位の人なら治安の悪いところなんだからSPとかつけるだろ、とか。
そんなに簡単に超極秘のガードキーを持ち出せるわけないだろ、セキュリティどないやねん、とか。言い出したらキリが無いくらい。
しかし、この映画の面白いところは、そういった些末なところには関係ない。
これは、教育と生命、人間が 「生きる」とはどういうことかを問うている映画なのだ。
0222/02/01
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
何度も何度も何度も何度も繰り返される目覚め、戦い、そして死。生き返る、というか元に戻るというのか。 繰り返されるたびに記憶を上書きしていき、やがて成長する。 次はこうなる、前回はここでダメだったから今度はこうしよう、これはまさに 「ゲーム」ではないか。そのゲームを何度も何度も何度も何度も繰り返して攻略していく 「リアル」。
この映画はゲームの世界の話であり、同時にリアル世界の話でもある。
何度も繰り返し、 失敗し、 成長して乗り越える。 ハリウッドお馴染みの黄金ストーリー。 やがてタイムループできなくなり、一気に緊張感が増す展開はちょうどよい盛り上がりをもたらせる。
人型兵器のディテールはもう少し現実感が欲しいところ。 あんなに動きが遅いのに装甲が薄すぎる。実戦的ではないなあ、という感じがして、これはやや興醒めポイントだった。
敵エイリアンのディテールはすごい。 あんなの人類が勝てるわけない。『トゥモローウォー』のエイリアンより強そう。そしてキモい。
原作ではおそらくもっと心理描写があるのだろう。 読んでみたい。
2022/04/20
『万引き家族』
うーん、おもしろいかと聞かれれば、あんまり・・・と答えるしかないかな、という印象。
現代日本におけるさまざまな問題をひとつの物語の中にうまく同居させた、という感じではあったが、それ以上でもそれ以下でもない、感じ。
いや、ひとつひとつは大切な問題だし、ひとりひとりが考えるべきことだとは思うけど、ひとつの作品としてのメッセージが欲しかったかな。
別にメッセージなんてなくても作品として問題提起している、というのもわかるんだけれども、問題提起は何も映画じゃなくてもできるし、ただ、問題を見せた、だけじゃダメなんじゃないかな。
問題を見せた上で、こういう考え方できるよね、とか、感情を揺さぶった上でなんらかの方向を示してほしいよね。
2022/04/25
『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』
うーん・・・ドラマは良かったんだけどなあ・・・。
映画はツッコミどころがちょっと多すぎるんちゃうかなあ・・・
。
過去を変えることで未来 (現在) を変えるという、タイムリープものの新基軸を打ち出したコンセプトはとても良いと評価できる。
それだけに、過去を変えることで未来が変わった部分をもっと丁寧に描いて欲しかったかなあ。
アクションはたしかにカッコよかったんだけれど、そういうキャラじゃなかったと思うし、そういうのはあんまり求めてないというか・・・。
もっと知的に、ロジカルに解き明かしてほしいというか、そういうキャラだったと思うんだけどなドラマ版は。
あとはラストの不可解さ。 続編やる気まんまんやん・・・・
2022/05/03
『シング:ネクストステージ』
これは映画館で観るべき! と声を大にして言いたい。
見る前は「ミュージカルのアニメ映画」 という知識しかなかったため、あまり乗り気ではなかったのだが、始まってすぐにおもしろい!
いわゆる声優ではない俳優の吹き替えはときどき残念な気持ちになることが多いが、この映画ではそれはなかった。
それぞれがキャラクターにマッチしていて、気にならなかった。
いや、正直に言うと、ライオン役の稲葉さんはイメージに合っているかと言われると、ううーんと唸ってしまう。
たしかに伝説のロックスターという役どころなので、実際の伝説レベルのロックスターである稲葉さんに歌っていただくのは至福の極みなのだが、声演技はというと、やはり他の声優さんたちと比べられてしまうし、演技の、なんというか、温度差のようなところで、キャラクターとのアンマッチさが見えてしまっていた。でも歌は最高だった。
で、この映画はもっとストーリーとかをアピールしたほうがいいと思う。どうしてもミュージカルという側面を強く押し出されてしまっていて、私のように興味ないクラスタにはまったく情報が入ってこないからだ。
でも本当に観てよかった。 損はしない。 映画館で観て!
2022/05/20
『楽園』
この作品に関してはブログに書いた。
【MOVIE】『楽園』本当に悪いのは誰なのか
2022/06/19
『見えない目撃者』
設定とストーリーは意外とよかった。きちんと伏線が撒いてあって、 きちんと回収できていたし。
もっとキャラクターの背景をしっかりと描いてあったらな、とは思った。
それぞれのキャラの行動原理というか、なぜそうまでしてそれをするの? という部分で共感が削がれるというか。 キャラクターの背景を描くことで納得感が出るのではないか。
個人的には盲導犬パルが体を張ったところでウルっときた。えらかった。
以上が2022年上半期に観た映画の感想メモ。
下半期もたくさん観たいと思っている。
AmazonPrimeで観れるオススメ等あれば教えて欲しい。
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