【Audible】耳で読書する『Audible』を始めてみた 音声メディア沼にハマる!?

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遅ればせながら、「Audible」を始めてみた。

聴き放題、Audible(オーディブル)の無料体験期間と使い方 2022 | アプリオより引用:

「Audible(オーディブル)」は、Amazonが提供するオーディオブックサービスです。プロの声優や俳優らが本の内容を朗読してくれるので、通勤時間や家事の合間などの「ながら読書」が可能になります。

オーディブルでは40万タイトル以上のオーディオブックを配信しており、人気作家のベストセラー小説やビジネス書など豊富なジャンルをそろえています。定額プランに入会すれば、12万冊以上の対象作品が聴き放題で楽しめます。

UnsplashAlireza Attari

「書籍の朗読音声を聞く」というのが、イメージできるのだが、なんだかイメージできないような、妙な感覚がずっとあった。
個人的なことだが、私は耳で音声を聞いて、それを記憶することが非常に困難である。
聞いて、理解はできるのだが、話題が次々に変わってしまうと、最初に聞いた要件を覚えていられない。
誰でも多かれ少なかれあることだろうが、私の場合は結構ひどい忘れようなのだ。
だから私は電話などでは必ずメモを取るし、メモが取れない場合は何度も復唱する。
仕事の場合は後からメールなどで話した内容を残すことにしている。
そうしないと本当に忘れてしまうからだ。

そんなわけで、耳から入った音は、すぐに忘れてしまうので、「耳で聞く読書」というものには、とても懐疑的だった。
ところが最近、Audibleが定額で聴き放題というビジネスモデルに以降したことから、ネット上でも多くの情報が飛び交うようになってきた。
Amazonの広告もどんどん目に入るようになってきたこともあり、30日間無料とか3ヶ月無料とか、さまざまなお試しプランがあるということで、一度試してみることにした次第だ。

始めるまでのイメージでは、小説よりも実用書やビジネス書などが相性がいいのだろうと思っていた。
読み放題対象の書籍はかなり多くあり、やはりビジネス系の書籍は豊富に揃っているようだ。
個人的に最近はあまりビジネス系の書籍は読まなくなったのだが、それでも読みたい本はたくさんある。
いくつかを試し読み(試し聴き?)してみての感想としては、意外にも小説の朗読が非常に心地よい、ということだ。
ビジネス書の朗読はどうしても専門用語が多くなったり、内容的に抑揚が少なめなこともあって、朗読を聞いていると、少し退屈してしまうこともあった。
だが、小説は朗読を聴く側にとっては、非常に心地よい。
もちろん、朗読する人の技量によるところが大きいことと、小説の内容にもよるのだが、間の取り方やセリフの抑揚などで、こんなにも鮮やかに情景が見えてくるものかと、少々驚いている。

特に良かったのは、『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』。

詳細はまた別途まとめたいと思っているが、作品世界がノンフィクションでありながらフィクションであるかのようなドラマ性が、朗読の声質とも相まって、非常に良い世界観が作られていた。簡単にいうと、めちゃくちゃ良かった。
また、不思議なことに書籍としてまた読みたいとまで思うようになった。

そして、今読んでいる(聞いている)のが、宮部みゆきさんの『火車』である。

なんと、朗読があの三浦友和さんである。
意外にも(と言っては大変失礼だが)声がすごくいい。すごくいい。
渋いこともあるが、主人公とマッチしていて、イメージしやすいのだ。

そして、ハッと気づいた。
これは、もう、「ラジオドラマ」ではないか、と。
ラジオドラマと言っても、30代以下の人にはもう通じないかもしれない。

ラジオドラマ – Wikipediaより引用:

ラジオドラマ: radio drama: Hörspiel)は、音声のみのメディア(主にラジオ放送)上で制作および発表されるドラマのことである。

中学生の頃、FMラジオで『カディスの赤い星』を聞いた時、ラジオの前で鳥肌が立ったことをよく覚えている。

カディスの赤い星 – Wikipediaより引用:

カディスの赤い星』(カディスのあかいほし)は、逢坂剛長編小説。1986年講談社から書下ろし作品で刊行された。1986年下期第96回直木賞受賞[1]、同年第5回日本冒険小説協会大賞(国内部門)受賞[2]、1987年第40回日本推理作家協会賞受賞[3]

1987年NHK-FMラジオドラマ化、1992年フジテレビジョンテレビドラマ化された。タイトルのカディスとはスペイン南西部の港町。著者の本職である広告業と、趣味であるフラメンコギターが作品に反映されている。当時博報堂に勤務していた著者が1年ほどかけて書き上げたが、素人の持ち込み原稿としては長大すぎるものとなり、本作を出版してくれる編集者を探すためにプロの作家となることを決めて小説新人賞への投稿を始めたという[4]

話が逸れたが、Audible(というか、オーディオブックでの小説)はそんな、ラジオドラマのような、豊かな物語世界への入り口のようなサービスだな、と感じている。


Audibleのスマートフォンアプリもよくできていると思う。
操作に迷うこともないし、朗読のスピード調節が特に優れている。
0.5倍から3.5倍まで0.1倍刻みで選択できるのも良い。
私は大体1.2倍〜1.5倍あたりで聞いている。
速読は難しい(というかほとんどできない)が、速聴(というのか?)は割とできる。
最初は聞き取れなくても、少し聴いているうちに慣れてきて、すぐに1.5倍速くらいなら聞けるようになる。

voicyもAudibleも、主にながら聴きしているが、時々周りの音で朗読が聞きそびれることがある。
そんな時に30秒戻るというボタンでサッと巻き戻せるのがいい。
巻き戻す、というと、これもまた若い人には伝わらないだろうか。
昔カセットテープというものがあってだね・・・。いや、まあいい。忘れてくれ。

朗読の再生スピードにもよるが、残り時間が表示されている。
自分が紙の本を読む時には、どれくらい時間がかかるかなどあまり気にしたことはなかったが、こうして明確に聴き終えるまでの残り時間が表示されると、読み始めの時にはとてつもなく長い時間が表示されるので、少々面食らった。
残り10数時間、と表示されると、そんなに時間がかかるのか、とか、そんなに聴く時間が確保できるのかな、と思ってしまうが、実際には食器を洗いながらとか、洗濯物を畳みながらとか、散歩しながら聴いているので、意外と呆気なく読み終えて(聴き終えて)しまうのだった。

『嫌われた監督』は1.5倍速で聴けば10時間はかからないらしい。

Audible(というかオーディオブック全般)のデメリットというか、構造上仕方がないのだが、あのシーンをもう一度聴きたい、と思った時に探すのが非常に難しい、ということがある。
紙の本であれば、大体この辺り、とパラパラとめくって探すということが可能だが、オーディオブックだとどのあたりと見当をつけるのが難しい。
一応ブックマーク的な印をつける機能はあるが、今のところ上手く使えていない。

Audibleの他、音声メディアは今、熱いのかもしれない。
ニュース系は「voicy」というサービスで聞くことがある。

Voicy – 音声プラットフォーム
ひとつ一つのニュースは短い時間で区切られているので、手軽にニュースを仕入れることができる。

ラジオは以前から「radiko」を使って聴いている。

radiko

ポッドキャストも最近よく聞くようになった。
よく使うのは意外かもしれないが、spotifyである。

spotify
おすすめのポッドキャストがいくつかあるのだが、またの機会にじっくり書きたい。

限りある可処分時間を有意義に使うため、空いている「耳」を有効活用したいと思う。

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