【BOOK】『雨に消えた向日葵』吉川英梨:著 信じることそのものが希望であり奇跡である

娘を持つ父親の立場でしか読めなかった。 そしてそれは同時に凄まじい恐怖でもあった。 私には娘がいる。それも(読書時点では)同じ小学五年生だ。 もし、娘に何かあったら、と思うと、ページをめくる手が躊躇してしまう。 でも、先 …

【MOVIE】2022上半期に観た映画感想メモ

今年も早いもので折り返し地点になる。
今年は貪欲に映画を観て小説を読んでいる。
ここで2022年上半期のまとめをしておきたい。
映画を感想メモとして記事にすることもあるが、都度映画レビューアプリでメモしているので、そこから抜き書きしておく。

【BOOK】『傲慢と善良』辻村深月:著 傲慢さと善良さを乗り越えるためには

Photo by Brooke Cagle on Unsplash 誰の中にもある自己愛を傲慢と捉えるか、それとも善良と捉えるのか。果たして自分はどうだろうか、と考えた。 ずっと善良だと思っていたが、それはある一面に過ぎ …

【BOOK】『不発弾』相場英雄:著 金と強欲と贖罪の狭間の物語

日本は1980年代のバブル景気の前夜と弾けた後、30年以上経った。
臭いものには蓋をして先延ばしにしてきたいま、「大掃除」に迫られている。
そんな現実をリアルに感じさせてくれる作品だ。

【BOOK】『イノセントデイズ』早見和真:著 何が正しいのかを見極める想像力

暗く重い衝撃作であった。読後に残ったこの灰色のどろりとした重みのある感情は、否応なしに「おまえも当事者だ」ということを自覚させるには充分すぎるほどだ。